2013年1月10日(木)16時より、山口市の菜香亭で、「飯田てつなり氏 年頭記者会見」が開かれた。会見では、1. 総選挙など昨今の活動を振り返って、2. 今後の活動について、3. 上関原発計画について、の3点を報告した。
(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)
2013年1月10日(木)16時より、山口市の菜香亭で、「飯田てつなり氏 年頭記者会見」が開かれた。会見では、1. 総選挙など昨今の活動を振り返って、2. 今後の活動について、3. 上関原発計画について、の3点を報告した。
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※会見途中からの映像となっております。また、前半部分の音声が聞き取りにい状態です。何卒ご了承ください。
飯田てつなり氏は、始めに昨年を振り返り、総選挙の結果に対する所見、日本未来の党代表代行辞任や嘉田代表との経緯、昨年の一連の選挙と政治活動に関して語った。そして、「今後、日本未来の党とは、政治家としてではなく、一市民の立場からオブザーバー的に協力していきたい」と見解を述べた。
次に、今後の活動について、「脱原発の立場は変わらないが、山口県として21世紀型の豊かな地域社会を目指すさまざまな活動、エネルギー事業の支援、政策提言など、山口県に足をすえて活動していきたい。各種の政策提言に関しては、国内外にかかわらず参画していく。来週はアブダビで開催される『自然エネルギー国際会議』に出席する。そして、新政権のもとで不透明だが、国会エネルギー調査会と、自主的分科会への参加は継続したい」と展望を話した。
続けて飯田氏は「実践活動では、メガソーラーなど地域エネルギー事業の推進。政策提言や学術活動としては、2月25日『コミュニティ・パワー国際会議』の、宇部市での開催。現在、山口県では100億円規模の大陽光発電事業が行われている。しかし、植民地型事業と言われ、山口の自然や土地を利用しながら、その利益は県外に流れていってしまっている。一方、自立型で進める自然エネルギー事業をコミュニティ・パワーとよび、昨年からカナダのオンタリオ州、ドイツ、デンマークで国際会議が始まっている。日本でも軸足をしっかり据えようということで、山口で初めて実現させる。また、山口県民が出資する太陽光発電事業の立ち上げを支援する」などと述べた。
上関原発建設問題について、飯田氏は「昨年11月30日の山口県知事への申し入れについて、知事代理から『法律に基づいて粛々と進めている』との電話回答を、年末に受けた。これについて、文書では出せないなど、不可思議な対応が続いている。上関原発に関しては政治的にしっかりけじめをつけるべき、と伝えるために、山口県知事への面談を申し入れるつもりだ」と語った。
質疑応答では、「次期山口県知事選を目ざす、というスタンスに戻るのか」という質問が出た。それに対し飯田氏は「自分自身の地道な活動を積み重ねながら、それも今後、目標になるのか、という検討も含めて活動していきたい。目ざす気持ちはあるが、山口県を21世紀型の豊かな地域社会に変える、という大局的な目標は変わらない。その中で、知事選も選択肢に含めたい」などと回答した。
続けて、「衆院選の前と後で、具体的に何が変わったのか」と問われると、「それは、あくまでも自分に対する個人的感想。日本未来の党ができたことで、急きょ立候補し、落選に至った。県民の方々の、自分に対する見方も変わったと思っている。それを加味して今後、活動していきたい」と述べた。また「国政選挙への、今後の出馬はまったくないのか」と問われ、「知事選は考えにあるが、地域で現実を変える活動をやっていきたいので、国政に関して、基本的には眼中にない。しかし、この激動の世の中なので、衆院選のように、どうなるかがまったく見えない。それで、歯切れが悪くなっている。政治家にならなくてもできることを重ね、本物を目ざしていきたい」と答えた。