2013年1月26日(土)14時から、山口県岩国市の中央公民館で「タウンミーティング in 岩国・ウェブで山口を動かそう! 津田大介×飯田てつなり×藤本雅史」が行われた。
SNSを使った多世代間の交流や政治参加、新しい時代のネットワークやエネルギーについて、講演を行った。
(IWJテキストスタッフ 荒瀬/奥松)
2013年1月26日(土)14時から、山口県岩国市の中央公民館で「タウンミーティング in 岩国・ウェブで山口を動かそう! 津田大介×飯田てつなり×藤本雅史」が行われた。
SNSを使った多世代間の交流や政治参加、新しい時代のネットワークやエネルギーについて、講演を行った。
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津田氏は、インターネット選挙の解禁について「選挙2週間ぐらい前の、一番政治に興味がある時期に、情報をインターネットで調べられると、さらに政治に興味を持つ人が増える。以前は、新聞やテレビで得られる情報でも十分だったが、有権者も政党だけにこだわらず、議員個人の政策や過去の実績を主体的に知って票を入れることを考えないと、国のあるべき未来は選べなくなってきている」と述べた。その上で、「インターネットは、時間と場所に縛られず、好きな時に情報にアクセスできる。政治を身近に考えるきっかけになる。テレビや新聞を見ない若者も増えてきているが、インターネットを使うことで、若い世代に情報を発信できる」と、政治家がツイッターやフェイスブックなどを利用することで、訴求対象が広がる可能性を語った。
また、ロンドンのある行政区がインターネットで財政を公開している『Where Does My Money Go ?』というサイトについて、津田氏は「ここに、市民がシミュレーションした予算案を投稿することができれば、住民ニーズの傾向を知ることができる。日本の地方自治体に、このシステムを応用できるのではないかと考えている」と述べた。さらに、自身が実験的に作ったインターネット国民投票サイト「ゼゼヒヒ」を紹介して、「投票する時には、必ず理由を書いてもらう。反対・賛成だけでなく、多様な意見があり、複雑な論点があるということに気がつくことが大事だ」と述べた。
飯田氏は「自然エネルギーは今、世界的には爆発的な拡大時期にある。地域でエネルギーを作り、長期的に動く経済の仕組みを作ることも必要だ。インターネットを利用して、地方都市同士が情報を共有し、交流することが重要である」と話した。「岩国に限らず、どこに行っても中心の商店街が寂れていっている。どういうふうに、良い形の芽を作っていくかが課題だ」とした。
東京から岩国に移り住んだ藤本氏は、「やはり、山口は保守王国だと思う。岩国に米軍基地があることも、閉鎖的な印象を受ける原因かもしれない。そういう中で、これから岩国を良くしていこうと考えた時、インターネットは有効なツールになると思う。具体的には、どういう活用手段があるだろうか」と問いかけた。それに対して津田氏は「インターネットには、複雑な問題を、複雑なのだと、伝えることで、多くの人が問題を共有できるという面がある。そこから外と繋がる機会が広がるだろう」と述べて、地域社会の活性化や市民の政治活動などに、インターネット利用の可能性を示唆した。