立憲民主党の枝野幸男衆議院議員(前代表)は、2024年8月21日、衆議院第一議員会館で記者会見を行い、党の代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を表明した。
会見で、枝野氏は、自身の政策「枝野VISION 2024」を発表した。
「枝野VISION 2024」の中心テーマは「ヒューマンエコノミクス(人間中心の経済)」の実現。枝野氏によると、「ヒューマンエコノミクス」とは「徹底的に『人』に着目して『人』を支え、すべての『人』の能力を最大限に引き出す経済」のことである。
枝野氏は、「枝野VISION 2024」の実現のために、以下の8つの政策を掲げた。
1.人の可能性を拓く投資
2.地域経済を活かす投資
3.国民所得の底上げ
4.支えあう社会制度の拡充
5.個人の選択肢の拡大
6.現実的な外交・安全保障
7.災害・危機に機能する政府
8.民主主義のアップデート
※決意表明 なぜ私は立候補するのか(枝野幸男オフィシャルサイト)
https://youtu.be/c291R_qr468
枝野氏の政策発表に続き、各社記者との質疑応答が行われ、記者からは、「消費税(減税)」、「野党連携(野党共闘)」、「原子力政策」、そして「憲法改正」などについての質問があった。
枝野氏は、自民党が岸田文雄総理の指示を受け、前のめりの姿勢で検討を進めている「緊急事態条項の創設」や「憲法への自衛隊の明記」についての考えを聞かれ、次のように答えた。
枝野氏「『緊急事態条項』ではなくて『独裁条項』と言うべきだと思います。ですので、これはもう論外だと思っておりますし、『自衛隊の明記』というのも、今、国民的な合意が得られる問題だとは思っていません。
私は、より良く変わる憲法改正であるならば、それは我が党も含めて、積極的に対応すべきだと思っています。
しかしながら、今、国民的な合意ができ、なおかつ、みんなが『より良くなる』と合意ができるようなテーマを、あえて、自民党の皆さんが避けていることを大変残念に思っています(後略)」
記者会見・質疑応答の詳細については、全編動画でご確認いただきたい。