富田哲教授「(福島の甲状腺がんの発症率増加が被ばくの影響ではないとする)UNSCEARの報告が、科学的・絶対的価値を持っているという評価をしていいものかどうかは疑問」~9.1 第45回 福島県「県民健康調査」検討委員会 2022.9.1

記事公開日:2022.9.4取材地: 動画
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 2022年9月1日(木)午後1時30分より、福島県福島市の福島県立医科大学保健科学部多目的ホールにて、福島県保健福祉部県民健康調査課主催による第45回 福島県「県民健康調査」検討委員会が開かれた。

 福島県立医大学・志村浩己教授は、2016年~2018年にがん登録者数が5倍にも膨れ上がってきたことについて、「がん登録者数が増えてきたのは、全国がん登録がカバーしてきたことが原因。甲状腺検査で悪性にならなかった方がカウントされた可能性がある」と述べた。

「福島の甲状腺がんの発症率増加は、超高感度スクリーニング検査が原因であり被ばくの影響ではない」とのUNSCEAR報告については、福島大学・富田哲教授より、

 「断定的にスクリーニングによる効果を強調し、それが唯一の原因であるかのように述べられているが、この検討委員会の中でも過剰診断について、慎重な考慮が必要と意見が多く出されているように思われる。

 UNSCEARの報告というものが、科学的・絶対的価値を持っているという評価をしていいものかどうかは疑問。

『県民健康調査』検討委員会も一つの独自の委員会なので、少なくとも福島で起きている甲状腺がんの罹患者が百何十人かいたという実態を踏まえてみたら、UNSCEARの結論というものも絶対的なものとしていいものかどうか?

 少なくとも、評価部会の皆さんのうち4人くらいは、もう少し慎重にという意見を述べられているので、そういうことを踏まえた上で、この委員会独自での検討課題での評価をしていくべきと考える」と、UNSCEAR報告をそのまま採用していくことへの疑念が示された。

■Twitcasting録画(1/4)(13:26〜 46分)

■Twitcasting録画(2/4)(14:21〜 32秒)

■Twitcasting録画(3/4)(14:22〜 24分)

■Twitcasting録画(4/4)(14:53~ 1時間37分)

  • 日時 2020年9月1日(木)13:30~16:00
  • 場所 福島県立医科大学保健科学部 1階 多目的ホール(福島県福島市)
  • 主催 福島県保健福祉部県民健康調査課(詳細

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