2022年5月13日(金)午後1時間30分より、福島県福島市のザ・セレクトン福島 「安達太良」にて、第44回 福島県「県民健康調査」検討委員会が行われた。
はじめに、2020年版のUNSCEAR報告書が作成されたので、その作成に関わったUNSCEAR元日本代表・現シニアテクニカルアドバイザーの明石眞言氏(東京医療保健大学)より、報告書内容の説明があった。
その内容は、次の第44回 福島県「県民健康調査」は、「現在最新のサイエンスによって、県民の健康への影響を調査することを目的とする」としながらも、「2020年報告書の主要な知見」として、
・公衆線量:数値化された不確実性を持つが、より2013年報告書より現実的・確実性を持つ
・全ての線量:2013年レポートと同様(経路・線量の高い/低い場所・時間など要素には相違あり)
・被ばくによる健康への影響はない
・被ばくによると推定される将来のがんについても、識別できる可能性は低い
・若年層に認められた甲状腺がんの発生率の増加:広範囲にわたる超高感度のスクリーニングの結果と判断
のように、あたかも健康調査前から、現在も将来に渡っても被ばくによる健康への影響はないとの結論ありきであるかのような内容だった。
- UNSCEAR最終報告・福島の住民への放射線被ばくによる健康影響は見られない――明石眞言氏インタビュー(2022年5月22日、SYNODOS)