2022年6月10日午後6時35分より、東京・高円寺駅前北口広場にて、『6.19投開票!選挙に行こう!〜高円寺senkyo大街宣〜(選挙に行こう弁論会)』が開催された。
6月19日は、任期満了に伴う杉並区長選と杉並区議補欠選挙(ともに12日告示)の投票日である。6月22日公示、7月10日投開票予定の第26回参議院議員選挙を目前に、高円寺再開発問題や、区政、国政の現状について、ゲストがそれぞれの問題意識を表明した。
弁論会は、山下陽光氏(アパレルブランド『途中でやめる』代表、高円寺住人代表)の司会で進められ、松本はじめ氏(高円寺再開発反対パレード仕掛け人:高円寺在住区民)、日本共産党の原田あきら都議と富田たく杉並区議、れいわ新選組の山本太郎代表と、れいわの次期参院選予定候補者で高円寺在住の水道橋博士氏、立憲民主党の吉田はるみ衆議院議員と樋脇岳杉並区議らが登壇した。
イベント終盤、山本氏を除いた6名のゲストが、民主主義と地方政治のあり方について語り合った。
杉並区の田中良区長は2021年7月、緊急事態宣言下に公用車を使って、群馬県長野原町のゴルフ場で開かれた経済団体の会合に出席、飲酒を伴う会食もあったことを、区議会で共産党から追及されている。
- 杉並区長「宣言下」に公用車で群馬のゴルフ場へ 飲酒伴う会食も 本人は答弁せず(東京新聞、2021年9月14日)
杉並区長選挙が、あまり区民に周知されていないという、原田都議の指摘を受け、水道橋氏は次のように持論を述べた。
水道橋氏「杉並区は、本当に、そういう意味では縮図ですよ。国の縮図がここにある。政治の縮図がここにある。投票率なんて上げて欲しくないのが本音ですよ。
みんなが気付いて欲しくない。こうやって管理し、自分たちにお金が回るようなシステムを作ってます。『それ以上この既得権益に手を出すな!気付くな!』というのが本音ですよ。そうはいくか!」。
続いて、松本氏は、区政と国政を比較し、以下のように述べた。
松本氏「俺がすごく言いたいのは、『国会』の政治があったり、『都道府県』の政治があったり、あと、『自治体』の政治があるけど、俺ね、本当に、超大事なのは『自治体』だと思うんですよ。一番とは言わないけど。
国を変えて、全体を変えるっていうのも、すごい大事なんだけど、でも、実際、国がすごい良くなっても、自治体とか、地域レベルで駄目だったら、もう何もできないし、逆に、国がもう最悪の、安倍政権のようなものが永久に続いたとしても、高円寺みたいにずっとこの場所を守り続けていれば、手出せなくなるじゃないですか。
だから、やっぱり自治体の選挙とか政治とかって、めちゃくちゃ大事だと思っている。(中略)
自治体の政治というものをみんながちゃんと守って、『この場所は俺たち、私たちが守る』っていうのをどんだけやっていけるか、だなあと思っている」。
ゲストそれぞれの発言など、詳細については全編動画を御覧いただきたい。