11月25日、沖縄県の玉城デニー・知事が、防衛省が申請した米軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画に関した設計変更を不承認と決定した。
これを受けて、2021年12月3日、東京・千代田区の首相官邸前で、市民と野党議員らが『美ら海守れ!沖縄県民の民意を守れ!沖縄県の「不承認」を支持する辺野古ブルーアクション』と題して集会を行った。
玉城・沖縄県知事は11月25日の記者会見で、防衛省が申請した設計変更を、埋め立て予定地の軟弱地盤の調査や環境保全対策が十分でないとして、認めないことを表明した。
玉城知事は「完成の見通しが立たず、事実上、無意味な工事をこれ以上継続することは許されない」と述べ、知事の権限で移設計画を阻止する意思を表明した。
玉城知事に対し、政府は速やかに対抗措置を取り、法廷闘争に発展する可能性が高いと見られている。
- 沖縄県、辺野古の変更申請不承認 玉城知事「無意味な工事」(沖縄タイムズ、2021年11月25日)
最初にマイクを握った「止めよう!辺野古埋立て国会包囲実行委員会」の野平晋作氏は、「この日を待ち続けた人は多い。11月25日、ついに沖縄県の玉城デニー知事が不承認の判断を下した」と集まった市民らに呼びかけた。
野平氏は、玉城知事の会見を引用して、「辺野古新基地設計変更申請について、日本全国から1万7839件の意見書が届いた。その全てが否定的な内容だった」と、辺野古埋立てが全国的な批判を浴びていることを訴えた。
また、立憲民主党の山岸一生(いっせい)・衆議院議員、日本共産党の井上哲士(さとし)・参議院議員、社会民主党の福島瑞穂党首らも意見表明を行った。れいわ新選組の山本太郎・衆議院議員は連帯のメッセージを寄せ、主催者が代読した。
官邸前には500名(主催者発表)の市民が詰めかけた。