2021年6月24日、東京都千代田区の衆議院本館で、野党の国会議員が財務省担当者にヒアリングする、通算で56回目に当たる「森友問題再検証チーム」ヒアリングが行われた。
ヒアリングを開始するにあたり、冒頭、川内博史・立憲民主党衆議院議員が「近畿財務局上席国有管理官であった赤木俊夫さんを偲んで黙祷をささげると」呼びかけ、出席者全員で黙祷した。
この日の午前、財務省金融委員会の理事懇談会に出席した、筆頭理事の末松義規・立憲民主党衆議院議員は「赤木ファイルは、予備的調査で約一年、あるともないとも言えないという、とんでもない答弁を続けてきたのが財務省の対応だった」「今日はようやく裁判所で(国が証拠として)出したということで、この赤木ファイルが我々の手元に届いた」と述べた。
末松議員は続けてファイルの問題点に言及し「このファイルが全部のファイルなのか」「これが財務省の言う原本と照らし合わせて本当に正しいのかということを突合(照合)しようと言ったら財務省の側が難色を示した」「これが本当の赤木ファイルという正真正銘のものなのか、そこを確定したい」と述べ「マスキングについても問題があるので問い詰めていきたい」と述べた。
また、あわせて政治関係で「このファイルの中に安部昭恵さんの関与がある言葉が出てきた『これは良い土地だから進めてほしい』とそう言った、そのファイル、面談録だけがまったく欠けて、いくら探しても出てこないというのはおかしな話で、我々はまったく納得ができない」と述べ「我々はそういった裏の事情もしっかりと把握をしたいと思っている」と話した。