2020年4月1日(水)12時より、衆議院本館にて「野党による『森友問題再検証チーム』ヒアリング」が行われた。
ヒアリングの冒頭、原口一博国対委員長より、change.orgで行われている故赤木俊夫氏が自殺に追い込まれた理由を第三者委員会による調査を求める署名が20万を超えたとの報告と「おもいに応えられるよう、真相を解明してまいりたい」と、あいさつがあった。
しかし前回までのヒアリングで求めていた課題について政府側からは十分な回答や資料の提出はなく、検証は難航。特に赤木氏の手記に、「美並近畿財務局長が改竄について『全責任を取る』と発言した、と楠管財部長から聞いた」とあることについて、財務省は楠管財部長への事実確認を行っておらず、再確認を求めるとこれも拒否。ついには楠管財部長に確認することを麻生財務大臣に判断を仰ぐよう求める、という展開となった。
また、決裁文書の書き換え案が誰からどのように提示されたかの追及においては、もともと決裁文書の最初に「鴻池案件」と書かれていたことなど、麻生財務大臣に近い議員の名が多く出ることから「麻生財務大臣は改竄の当事者に近いのでは?」との確認が行われた。
このほか森友学園への国有地売却の正当性の検証において、サステナブル補助金(サステナブル建築物等先導事業)についての話題が浮上。黒塗りになっている施工予定者を確認し、次回明らかにするよう求めた。
また、財務省による報告書には赤木氏が自殺したことが書かれておらず「財務省は赤木氏がなぜ自殺したと考えているか?」の回答と、業務上過失致死となる可能性がある観点から、再調査を求めるため、「パワハラについて過去の事例」の報告を求め、今回のヒアリングは終了となった。