2021年5月18日、東京都千代田区の司法記者クラブで、加計学園問題に関する情報公開請求訴訟の判決が言い渡されたことに伴い、原告と代理人弁護士が記者会見を行った。訴訟は、学校法人加計学園獣医学部設置認可に係る文書を、文部科学省が不開示としたことに対して、行政文書不開示決定の取り消しを求め、2018年9月に提訴された民事訴訟。
原告の福田圭子氏は「まさに不当判決」と憤り、「建築設計図面とか費用見積書などの建築資料」と「任意で提出された、文部科学省が保有する加計学園の理事会の議事録の二つを開示請求していた」が「今回、どちらも部分的にも一切開示しない、という判決。3年近くかかって『一切出さないよ』という判決でした」と語った。
重ねて「特に図面の部分はすでに学校は開学している」「学生も毎日通ってきている」と述べ、かつて開示された全面黒塗りの設計図面を提示しながら「ここまで隠す理由はもう何もなくなったはず」「まだ隠すという、これは何らかの力が働いたとしか思えないような判決です」と怒りをあらわにした。