住民の被曝データを同意なく使用し、撤回された宮崎早野論文! 伊達市が論文発表前に田中俊一・前原子力規制委員長向けの資料を作っていたことがあきらかに!~3.11を語る会 福島原発事故から10年 あの時何が起きたのか? 2021.3.23

記事公開日:2021.4.1取材地: テキスト動画
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(取材、文・渡会裕)

 2021年3月23日、東京都渋谷区で「福島原発事故から10年 あの時から何が起きているのか」と題して、3.11を考える集会が開催された。ゲストとして、福島県伊達市在住で「個人被ばく線量計データ利用の検証と市民生活環境を考える協議会」の島明美代表が登壇し、伊達市の現状についての報告が行われた。

 福島県立医科大学の宮崎真氏と東京大学の早野龍五氏によるいわゆる宮崎早野論文は、伊達市民のガラスバッジによる個人線量測定データと内部被曝線量データを本人の同意なく用いたことで、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に違反したことが問題視された。また、データに改竄があったことや、評価に不正があったことなどから、科学誌への掲載が撤回された。

 さらに、論文はその発表前に、伊達市によって田中俊一・原子力規制委員長に資料として提示されていたことが、伊達市から開示された資料で明らかとなった。この事実は、かつて開示された資料の黒塗りされて不明だった部分が、交渉の結果2019年8月7日に公開されたことにより明らかになった。

 島氏は「論文を発表する前に、田中俊一さん向けに、論文の解析結果が資料として行っていたという証拠です」と述べた。

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  • 日時 2021年3月23日(火)14:00~16:00
  • 場所 東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区)
  • 主催 特定非営利活動法人 日本消費者連盟(詳細

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