2020年8月10日(月)、東京都調布市の調布市文化会館たづくり映像シアターにて、俳優・松﨑謙二氏と映画監督・稲塚秀孝氏を招いて、「調布市 上映・朗読会」が開催された。プログラムは午前10時から午後7時30分までと長時間に及び、その中で、食糧、被爆、文芸、憲法などをテーマにした稲塚氏の監督作品4本、そして、松﨑氏ら、俳優陣による2つの朗読劇が上演された。
上記の6つのプログラムの中から、IWJは午後2時からの「朗読劇二重被爆の姉と弟」を中継した。この作品を朗読したのは、俳優・仲代達矢氏と宮崎恭子氏が創始した劇団「無名塾」に所属する、朝日望さん、上水流大陸(かみづるたいりく)さん、そして、2020年春に「無名塾」を卒業した松崎謙二さんの3名の俳優だ。
この朗読劇は、実話にもとづくもので、青森市の福井絹代さん(88)と、2年前に84歳で亡くなった弟の相川国義さんの、当時14歳と12歳の姉弟が、広島と長崎の両市で「二重被爆」した壮絶な人生を描いたものである。