2021年2月4日、東京都大田区の「よい仕事おこしプラザ」で、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)によるオンライン世界会議「311 原発ゼロ・自然エネルギー100世界会議~福島原発事故から10年~」の開催についての記者会見が行われた。
この世界会議は、2011年3月11日に起きた東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故から10年を迎えて行われるもので、日本と世界からの登壇者が、50名にも及ぶ。
会見に臨み、冒頭発言した小泉純一郎・元総理大臣は「原発事故の後、日本の原発は安全だ、そしてコストも安い、CO2を出さないクリーンエネルギーだ、という推進論者の3大大義名分が全部嘘だ、という事がわかった」と述べた。
小泉元総理は、ドイツのジャーナリストの質問に答えて「ドイツは福島の事故を見て原発ゼロを宣言した。あの悲惨な事故を目の当たりにした日本が何で(宣言)できないのか、自然エネルギーを活用し原発ゼロの社会に政治が変えるべき。政治を動かすのは国民一人一人だ」と呼びかけた。
また、中川秀直・元自由民主党幹事長は「(東電福島第一原子力発電所の)廃炉計画は無理だと思う。しっかりとした石棺計画を作って汚染水を封じ込めるしかない。(全原発の)使用済み核燃料はあと数年で満杯になる、汚染水より大問題だ」と述べ「原発ゼロへの新しい技術を網羅するその大計画を今、作らなければいけない。その大きな出発点・転換点にある」と話した。
「311 原発ゼロ・自然エネルギー100世界会議~福島原発事故から10年~」は憲政記念館でのオフラインとオンライン開催で、3月11日(木)午前10時から午後10時まで、世界を結んで行われる。参加費及び事前登録は無料。イベントの最新情報は以下の原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)公式サイトで公開している。