教育現場に落ちる新型コロナ感染症の影! 小中高、大学とすべての学生が多くの制限を受けていることがあらためて明らかに!~9.3共同会派「文部科学部会」―内容: 文部科学省よりヒアリング 2020.9.3

記事公開日:2020.9.6取材地: テキスト動画
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(取材・文:千浦僚)

 2020年9月3日(木)午前9時より、参議院会館会議室にて開かれた、野党共同会派の「文部科学部会」で、野党文部科学部会議員は、大学入試のあり方と、新型コロナ感染症が教育現場に及ぼす影響とそこから生じる懸念について、文科省各担当者からヒアリングを行った。

 冒頭の立憲民主党文部科学部会長 水岡俊一氏と国民民主党文部科学部門長 城井崇氏の挨拶に続き、参議院議員 石川大我氏の司会で、「大学入試のあり方に関する検討会議の検討状況について」と、高等教育・初等中等教育関係における新型コロナウイルス対策に関する質疑が、議員団と文科省各担当者のあいだで重ねられた。

 大学入試のあり方については、入試における「英語4技能」(聞く、話す、読む、書く)の評価や記述式出題を検討する会議の開催が決定したことが文科省より報告された。また、実際の令和3年度の入試においてコロナ感染警戒と感染に対応する、予備日程や同等の難易度の予備問題による再試験などが整備されることが告げられた。

 そのほか、世界各国に留学中の日本人留学生への感染症危険情報の周知や対応行動指針、高校生の各種全国大会の中止と代替イベントの実施、部活動における感染予防の呼びかけ、学校体育における感染症対策などが紹介された。

 質疑が紛糾したのは、今期多くの大学において対面授業が減り、学内の施設利用の制限や実習の中止がある状況で、それに応じた授業料の減免はないのか、という点であった。

 学生らの要望としてあるこの意見を参加議員が告げても、文科省担当者は、「授業がまったく行なわれていないわけでなく、オンライン授業や代替の対応はされている。困窮している学生への授業料減免などは存在する。一律に、大きな規模でのコロナ対応としての減免などは考えていない」とし、理解を示すことはなかった。

 また、議員側からは、8月28日に安倍晋三内閣総理大臣が辞意を表明したことに関連する発言もあった。

 水岡俊一 立憲民主文部科学部会長は冒頭の挨拶でも、「これから変化があるだろうが文科省の皆さんは、そこで現在携わっているお仕事や改革をぜひ継続させてほしい」と訴えかけた。

 川内博史 議員は、「安倍首相が2月に一斉休校を呼びかけ、文科省、萩生田大臣がそれを受け入れたことの影響やそれに由来するマイナス面が様々にあると思われる。いまがそれを改めるよい機会ではないか」との意見を述べた。

 詳しくはぜひ動画をご覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2020年9月3日(木)9:00~
  • 場所 参議院議員会館 B103会議室(東京都千代田区)

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