【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート(その2-5)〜ちょっとだけ緩和されたロックダウン:ソーシャルディスタンス編 (藤田早苗) 2020.6.19

記事公開日:2020.6.19取材地: | テキスト
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(藤田早苗)

 前回、ロックダウン中の英国からレポートを寄稿していただいた、エセックス大学人権センター・フェローの藤田早苗氏から、第2弾となるレポートが届いた。長文の寄稿のため、5回に分けてロックダウンの緩和を迎えた英国の現状をお伝えしている。今回はその5回目、最終回である。

▲「店内最大6人まで」と規制する入り口の張り紙(藤田早苗氏提供)

 新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、人との間隔をあけるソーシャルディスタンスは、英国では2メートルとされている。藤田氏によると、このソーシャルディスタンスを守るため、ロックダウンが緩和された後も歯科医や理髪店はすぐには再開しないだろうと言われているとのこと。

 一方、スーパーや薬局はロックダウン中も開店していたが、店内に入れる人数を制限。客が多ければ、店の外に2メートルの間隔をあけて並ぶことになる。

 「ピークを過ぎた」といわれる英国だが、新型コロナでの死者は4万人を超え、現在も毎日新たな死者が200人以上出ており、藤田氏は「まだ先は長い」とレポートしている。

(前文・IWJ編集部)

ソーシャルディスタンス

 日本でもソーシャルディスタンスという言葉は聞くようになったと思うが、イギリスではロックダウン前からしつこく言われるようになった。感染を避けるため人との間隔をあけるのだがイギリスは2メートル、ドイツは1.5メートルと国によって違う。この2メートルルールのために、歯科医も理髪店もロックダウン中ずっと閉まっている。先日、歯医者に行けずに苦しんでいる人たちの話がニュースや雑誌で取り上げられていた。

▲ソーシャルディスタンスを呼びかける表示(藤田早苗氏提供)

 また、床屋も美容室も全部閉まっているので、家で散髪してもらって失敗した例の写真や、どうやって自宅で散髪したらいいかという動画なども出回っている。私も10センチくらい切りたいが、ソーシャルディスタンスのルールがあるので人に頼むわけにもいかない。前髪くらいは自分で切れるが、さすがに後ろをどうやって切ればいいのか。

 少しずつロックダウンは緩和されて、間もなくスーパーや薬局以外の店も開店が許されるらしいが、ヘアサロンや理髪店はすぐには無理だろう、ということが報じられている。

 学校も6月1日から、ソーシャルディスタンスが理解できる学年の子供を対象に、学校が再開されたが、教室のアレンジに苦心する先生たちが連日ニュースに出ていた。秋からの大学はどうなるか。エセックス大学はオンラインと教室での授業のミックスにするということだが、すべてオンラインという大学もある。キャンパスライフが限られるデメリットから、入学や留学を1年延期する人が増えそうだ。

(…会員ページにつづく)

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