2019年2月7日にAbemaTVで配信された、橋下徹氏がホスト役をつとめる冠番組『NewsBAR橋下』で、国民民主党の玉木雄一郎代表とともにゲスト出演した自由党の小沢一郎代表は、「橋下さんは二大政党制の考えを持っている。ぜひ、その中心となってほしい」と述べた。さらに「全野党をまとめるリーダーと、やるならそうしなきゃ。実務は我々がやるから、国民に対するアピールの面で役割を果たしてほしい」と、結集する野党のトップとして担ぎ上げると言わんばかりの熱烈なラブコールを送った。
2月12日に行われた自由党 代表記者会見で、この発言についてIWJ記者が「国民民主との統一会派を第1章として、その先に野党結集のリーダーとして橋下氏を想定しているということでいいのでしょうか」と質問すると、小沢代表は次のように答えた。
「今回の統一会派が第1章ということであるとすれば、最終章は立憲民主と社民を含めての野党の結集ということだ。
彼(橋下氏)の言っていること、端的にいうと、『政権を取らなきゃわれわれの言っていることはただの絵空事に過ぎない。もっと政権を取ることに勢力を集中すべきだ』という意見には賛成です。
もう一つは『民主主義にはポピュリズムの要素が必要だ』という意見。それも賛成です。
そういう意味での彼の考えには同意していますけれども、今回の統一会派、そしてそれに続く最終章に橋下さんが直接関係あることではありません」
▲小沢一郎・自由党代表
よくわからない発言である。橋下氏本人を前にして、しかも密室でのやり取りではなく、公開された番組の中で「全野党をまとめるリーダーに」と呼びかけておきながら、橋下氏のいない会見の場では、野党結集の第1章から、立憲・社民と合流する最終章においてまで、「橋下さんは直接関係ない」と、「構想外」であることを示す。では、あのAbemaTVでの発言はその場限りの「リップサービス」だったというのだろうか?
仮にそうだとしたら実のない言葉を口にしたということになり、政治家である小沢氏の言葉の信用性に傷がつく。
しかし他方でAbemaTVに同じく出演した玉木氏は、その後のジャーナリスト横田一氏による独自取材にこたえて、「これから3人(玉木・小沢・橋下)で何度も会う」とも証言している。橋下氏との合流は手探りで進めていくが、あまりに評判が悪いので、今は話を伏せよう、ということなのかとの疑いがぬぐえない。
山本太郎共同代表はこの番組を「見ていない」とエクスキューズした上で、小沢氏の番組内での発言について「いろんな人と手をつなぐということで、政権を取っていくということなんだろうと思います。
- 日時 2019年2月12日(火)16:30~
- 場所 衆議院 第27控室(東京都千代田区)
<ここから特別公開中>
ただ、橋下さんと手を組むということで、ハレーションが起こる可能性はあるだろうと。
橋下さんという存在が動くという部分ではなく、今の野党が結集していけるならば、一番いい形になるんだろうと、私は思います」と答えた。
山本太郎共同代表の言葉には、小沢氏へ気を遣いながらも、橋下氏と「手を組む」ことの困難や支援者からの反発への配慮がにじんでいると感じられた。
また、フランス・10の及川記者が「立憲民主党の枝野幸男代表に、参議院選挙の統一名簿について質問すると『迷惑だ』と否定的だった」として、小沢代表に見解を求めると、小沢代表は「枝野さんは、今、現状ではそういう認識だよ。だから俺は今の方法をとったんだよ。枝野さんが最初からOKなら、それで全部解決なんだよ。
そうではないから、今、こういう方法で、いずれ、枝野さんにも賛成していただけるような状況にしたいと、こういうことだ」と答えた。
さらにフリーランスの堀田記者の「今の小沢代表の答えの『野党結集』のどこにも共産党の名前が出てこなかったが」という質問に、小沢代表は「今は野党の結集、一体化ということを僕は進めています。共産党はその一体化の中に入ることは、現時点では無理だと思います。
僕は、もう一方で『入れ』と言ってるんだけど、そこまではまだ共産党も、決断できていないと思います」と述べた。
この会見の2日前の2月10日、立憲民主党の枝野幸男代表が野党の連立による「枝野政権」構想に言及した。
枝野氏は記者団に対し、「野党第1党の党首として連立政権をつくる場合の責任があるので、衆議院が解散したら各党が政策の違いはあるけれど『当面、総選挙後の4年間ではこれをやる、これはやらない。例えば、憲法は変えない』というような旗を立てる」、「これに賛同していただける方はどなたでも一緒に連立を組もう。その方々が過半数を占めれば枝野政権ができる。十分、自民党と対抗できると思って、今から着々と準備を進めたい」と、「枝野政権」を念頭に、連立政権構想の準備を始める考えを示した。
自由党会見終了後、山本共同代表に、この枝野氏の発言についての見解を求めると、山本共同代表は以下のように答えた。
▲山本太郎・自由党共同代表
「素晴らしい話だと思いますよ。今は数が多い方が基本方針の核になるわけだから、野党が結集したとしても、立憲民主党が方針を決めていく方向になるんだろうと思うんですよね。
ただ枝野さんがおっしゃっているのはおそらく、選挙が終わった後の話でしょう。それを選挙も一緒に、という話になるといいんですけどね。
野党第1党の党首が次の首班指名されるわけですよね。そこで政策が違うというのは、それほど大きな問題にならないと思う。どうしてかというと、人数が多ければ、そこに賛同する人が多ければ、その色になるわけだから。
私が『立憲カラーに染めてくれ』と言ったのは、『政策が決められる立場にいるよね』という話なんです。
枝野さんに野党をまとめて欲しいと思うわけです」と答えた。
小沢一郎も地に落ちたものだ。だいたい橋本徹が安倍を倒そうとなど心底思っていないと思うよ。
前回の衆議院選挙で小沢一郎氏がとった行動を見ればわかると思うのだが。
野党を結集したいと考えているなら、前原と細野豪志の動きを修正させる動きをするものだが、見ていた限りそのような行動が見受けられなかった。
結局、自民党の合意がえれる野党結集、共産党外し以外何物でもないと思うのだが。
橋下に騙され過ぎ
安倍、菅ハゲの靴なめに躍起な橋下が権力ない人気ない野党代表⁉なるわけない
野党同士でつぶしあいも維新に有利だから