TPP強行採決に揺れているのは、日本だけではない。ニュージーランドも、同じように政府が今、国内議会での強行採決に持ち込もうとしているという。
そんなTPPに警鐘を鳴らすため、ニュージーランドから緊急来日中のオークランド大学のジェーン・ケルシー教授が、2016年10月31日、東京・渋谷のクラブを訪れた。共演したのは、元農水大臣の山田正彦氏と、東京都知事選に出馬した三宅洋平氏である。
ケルシー教授はこのイベントに出演した同日、岩上安身の緊急単独インタビューにもお応えいただいた。そのインタビューの中でケルシー教授は、TPP強行採決がニュージーランドでも佳境を迎えていることを語り、米国主導の二国間投資協定から各国があとずさりを始めている現状に対し、逆に米国の代弁者として前のめりになっている日本とニュージーランドの政府の様子を、「馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない」と非難した。