【スピーチ全文掲載】「『言論の自由』があって初めて我々が成り立っている」――俳優・石田純一氏が“圧力”を跳ね返して再び登壇! 中国脅威論に「反知性主義だ」と反論! 2015.12.6

記事公開日:2015.12.7取材地: テキスト動画
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(取材・安道幹 記事・原佑介)

 「私はこの間、デモに参加させていただいて、色々なところでお叱りを受けます。でも『言論の自由』があって、初めて我々が成り立っているんだというふうに思います」――。

 安保関連法案の成立直前の2015年9月17日と18日、突如として国会前に現れ、安倍政権に対して「なぜわざわざ集団的自衛権が必要なのか。そんなに米国の機嫌が取りたいのか」と物申した俳優の石田純一さん。安倍政権に“楯突いた”ことが災いし、石田さんはその後、テレビ番組を3つ、CMを1つキャンセルされ、複数の広告代理店から「二度と国会議事堂のデモに行くな」「メディアの前で政治的発言をするな」などと厳重注意を受けたという。週刊新潮などが報じた。

 石田氏は、「35年の芸能生活で、こんなのは初めて」だと露骨な圧力に驚きながらも、厳重注意に対し、「でも、世の中のためになることをやりたいと思っているので、“それは受けられない”」と譲らなかったという。

 その言葉通り、石田さんは12月6日、日比谷野外音楽堂で開かれた市民集会、「KEEP CALM AND NO WAR★1206銀座大行進 ―安保関連法の廃止を求める学生・学者・市民の共同行動―」(主催:SEALDs/安全保障関連法に反対する学者の会)にスペシャルゲストとして登壇した。

 スピーカーとしてトップバッターに立った石田さんは、市民には「言論の自由」が保障されていると強調。「中国が攻めてきたら丸腰でどうやって戦うんだ」という論調を「反知性主義」だと批判し、「これからも世界一平和で、世界一安全で、そして、どこの国にも戦争に行かない日本でありたいと強く願っている」と訴えた。

 以下、石田純一氏のスピーチ動画とスピーチ全文を掲載する。

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石田純一氏のスピーチ全文文字起こし

石田純一氏「みなさんこんにちは、本日は、私はみなさまと、勇気と、それから共感をわかちあうためにやって参りました。ご存知のように我々一人一人というものはそんなに力はございません。私も、もちろんそうでございます。

 けれども、この度、SEALDsをはじめとした若い人たちが、もう本当に久しぶりですね、声を上げて、今この潮目が変わってしまったと思われる戦後の歩み、ここをなぜ今変える必要があるのかと。そういう声を上げられたのだと思います。

 無関心、それから無感動といいますか、そういうことがずっとまかり通ってきているなぁと、私自身思ってきましたけども、こうやってみなさまとお会いできるということは、やはりいろんな(人のいる)国ですから。

 国の中で色々な考え方があるのはわかりますが、かつて自由民主党も、もっと多様性がありました。

 昔のデモを見て、田中角栄、当時の首相が、『いいじゃねぇか! 若者はこれぐらい元気があっていい。女のおしりを追いかける若者よりもよっぽど頼もしい』というふうにおっしゃられました。

 今回、この平和で安全な国をなぜ変えようとしているのか、ちょっと理解に苦しみます。僕は本当に2つのことを危惧しております。それはこの間も申しましたように、戦後70年というのが、いろんな犠牲のもとに、日本人だけではありません、中国の方や、近隣のアジアの国、まぁいろんな方が本当に犠牲になられて、その上に成り立っているこの平和と自由だったと思っております。

 これを、みなさん。世界一平和で安全な国をなぜ変える必要があるのかと。それが本当に僕の危惧でございます。同じ日本人ですから、いろんなことを『これがいい』と思ってやっている方も多いとは思いますし、僕らもこうやって声を上げさせてもらっています。

 けれども、やはりこの戦後というものを、もう何十年も何百年も続けていきたい! 私はこの間、デモに参加させていただいて、色々なところでお叱りを受けます。

(会場:「頑張れ!」)

 はい。大丈夫です。もちろんいろいろな意見があるのは、僕は、右でも左でも、ニュートラル、中道でもいいと思うんです。でも『言論の自由』が、やっぱりこれがあって初めて我々が成り立っているんだというふうに思います。

 ちょっとお酒を飲んでも、そこの街を歩いていても、「石田くん、君の言ってたことは間違っているよ。中国が攻めてきたら丸腰でどうやって戦うんだ」と、そういうことをよく言われます。

 あのですね、これは質問が非常に深い質問でありまして、こういうのを反知性主義というのではないかと。中国が攻めてきても、今まではこの我々の周辺ですね、『周辺事態法』というのがありまして、あの亡くなられた小渕さんもおっしゃっておられました。『日本の周辺だよ』と、『ここはやっぱり守れるんだよ』と。これを『個別的自衛権』と申します。

 法律ももちろん、その上の最高の憲法も、あるいは憲法のいろんな解釈も、微妙なところはありましたけれども、法律そのものが安定性と継続性が一番大事だというふうに我々がコンセンサスを持って、戦後、ずっとやってきたわけですよ。自民党も野党もなく。

 それを、まぁ内閣の法制局だけのせいにするわけではありませんが、それを、ある駐仏大使(※注1)とかが持ってこられて、それで一挙に憲法の解釈を変えてしまったというのは非常にすごいことだなぁ、と。どこを目指しているんだろうと、ちょっと心配になります。ちょっとではありませんけども。

 そして先ほど言いました、反知性主義というのは、やはり本当に首相も言っておられますけども、『今、国民に理解をいただいていない』と。『理解が進んでいない』と。これね、進んだら反対ということになっちゃうんですよね。いや、本当に、本当に考えていただければ。

 だから僕らを叱られるその方達も、みなさん自民党や安倍政権を支持しているのは、全然それは自由ですから、民主主義ですから結構なんですけれども、『丸腰で戦え』とか、そんなことは、あの、どこにも今までそんなのないんですよ。そんなの、どこを勉強しても。

 それから、一つだけ今日は最後に言わせてください。我々が安保法制に反対した本当の理由というのは、10個近くの法律(※注2)を、いっぺんに、審議もなるだけしないように、そして証拠も残さずに、いろんな記録も録ってないそうです。

 そういうものがですね、例えば昔ありました、不良債権を金融機関がどこかに買ってもらう時に一番ひどいものをごそぉーっと、忍ばせて全部まとめて買ってもらうみたいな、そんなやり方で、この大事な、しかも一番民意、国民の政党であると標榜している自由民主党がですね、そういうことをやってしまう。反対のほうが多いんですよ、明らかに。

 各種どの機関でも。NHKでも、新聞でも、もちろん民放さんでも、全部反対のほうが多かった。これはやっぱり審議を尽くして、大事なことですから、ここを僕らはもう1回求めたいなというふうに思います。

 ちゃんと審議しましょうよ。周辺事態法が重要環境(影響)事態法ってなんですか? わかり難くて、官僚の方も今日はいらっしゃるかもわかりませんが、すみません。非常にレトリックな面白いやり方で、まずいものを隠すという、それが最近の傾向だと思いますけども、これをやはりもう一度、表に出してちゃんと話し合おうじゃないか、というふうに思います。

 私個人は本当にもう3分しか与えられていなくてすみません、5分くらい喋ってしまいましたけど、本当に我々の子どもだとか、みなさまのお子さん、お孫さん、これからも世界一平和で世界一安全で、そしてどこの国にも戦争に行かないそういう日本でありたいと強く願っております。よろしくお願いします」

(※注1)安倍総理は2013年8月8日、当時の内閣法制局長官・山本庸幸氏を退任させ、集団的自衛権の行使容認に積極的な小松一郎駐仏大使を後任に起用。法制局次長が長官に昇任する「通例」を破り、法制局勤務経験のない外交官を長官にする異例の人事となった。小松氏は解釈改憲に向けて奔走したが、集団的自衛権の行使を容認する「7.1閣議決定」直前の2014年6月23日、癌で死去。63歳だった。

(※注2)「安保関連法」は、武力攻撃事態法改正案、重要影響事態法案(周辺事態法を改正)、PKO協力法改正案、自衛隊法改正案、船舶検査法改正案、米軍等行動円滑化法案(米軍行動円滑化法を改正)、海上輸送規制法改正案、捕虜取り扱い法改正案、特定公共施設利用法改正案、国家安全保障会議(NSC)設置法改正案と、新法案の国際平和支援法案の11法案を2本にまとめて国会に提出した。

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  1. 武尊 より:

    街中や飲み屋で石田氏に「君は間違っている。中国が攻めてきたらどうするんだ!?」という人は反知性主義なのは確かだ。
    余りにも洗脳され過ぎ。放射のは安全だ、というのに等しい位にね。
    そりゃあ攻めて来る時は攻めてくるでしょう。でもその時は、相手も相当の覚悟を持ってこなければならない相手が、日本という国だという事が、こういう文句をつける人は理解していない。
    まぁ、どうせ頼りにしているアメリカとういう国が、裏では握手している事に恐怖を感じている人々なんだろうなぁ、としか思わないながね。
    もう少ししたらアメリカは沖縄からかなりが撤退します。残るのは嘉手納位になるでしょう。その為の布石が辺野古への自営隊(我が軍)基地造りなんだということですよね。分かっていてそういう恐怖を隠し、喚いているから何時まで経っても真の独立国になれないんだな。駐留米軍の副官が2年ほど前本土の4か所の基地は絶対手放さない、と発言している。裏返せば沖縄は撤退する、ということ。そして第二列島線は死守するという事でも有るんだな。そしてその言葉は中国に沖縄海域までは譲るという事でも有る訳。その恐怖が今の安倍自民達を走らせているんだろう。
    アメリカは日本に、沖縄は自分で守れ。それが二カ国の協調体制だ、と云っているに等しい。それを日米安保は必要、という言葉で誤魔化している。いくら深化させても米国は引く時は引いていくんだよ。その時本当に沖縄を必要とし、仲間だと思うなら占領地という考えではなく接しなければ失くすね。自衛隊を駐留させて、統治(治安維持)しようなって考えでいると血を見るだけで終わってしまうだろう。フクシマのようにはいかないよね、、。
    まぁ、福島もその内変わるかもしれないけど、、、。

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