「言うこと聞かせる番だ俺たちが!」の大合唱――「反原発★首相官邸前・国会前 大抗議」プレイベント――菅元首相「戦争の原因、エネルギー争奪戦が無くなる社会を目指したい」 2015.9.22

記事公開日:2015.10.1取材地: テキスト動画
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(城石裕幸)

 「言うこと」「言うこと」「言うこと」「聞かせる番だ、俺たちが!」

 SEALDsの中心メンバーでラッパーのU.C.D.と、同じくラッパーのATSが、「言うこと聞かせる番だ、俺たちが!」とコールを叫ぶと、会場に詰めかけた参加者がそれに応えて大合唱となった。「主権在民」を訴えたこのコールが、多くの人々の間で共鳴し、浸透していることを示した一場面だった。

 2015年9月22日、15時半開始の「反原発★首相官邸前・国会前 大抗議」の開催に先立ち、「KEEP CALM AND NO NUKES!」と銘打ったプレイベントが13時から日比谷公会堂で行われた。

 同イベントは、クラリネット等の吹奏楽器と打楽器で構成された楽団、ジンタらムータライブ演奏で始まり、それに続いて、元首相で民主党の菅直人衆議院議員の講演が行われた。

 菅氏は、福島原発事故発生時の状況やその後の事故対応の詳細、さらには原発建設時の問題等も含めてこの事故が人災であったこと、いくつもの偶然が重なって日本が壊滅に至らなかったことを明かした。

 その上で、エネルギー問題と戦争法案の関係・太陽光発電の可能性に触れ、「多くの戦争の原因となるエネルギーの争奪戦が無くなる社会を目指したい」と訴えた。

 続いて「NO NUKES AND DEMOCRACY」と題したトークセッションが行われ、映像作家である鎌仲ひとみ氏、社会学者でウィメンズアクションネットワーク理事長、安全保障関連法案に反対する学者の会呼びかけ人である上野千鶴子氏、経済学者で慶應義塾大学経済学部教授である金子勝氏、精神科医で立教大学教授である香山リカ氏、学生による団、SEALDsの中心メンバーである奥田愛基氏が登壇した。司会は首都圏反原発連合・ミサオ・レッドウルフ氏が務めた。

 反原発の市民運動から安保法案反対へのデモの広がり、安倍政権の暴走をどうやって止めるのか、そして、これから先何ができるのか等について意見を交換した。

 イベントの最後は、SEALDsの中心メンバーでラッパーのU.C.D.と、同じくラッパーのATSが、会場に詰め掛けた参加者と共に、「主権在民」を訴えるコール「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」の大合唱で会場を盛り上げ、この後の抗議活動「反原発★首相官邸前・国会前 大抗議」へと繋げた。

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