2015年5月25日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機放水路上流や地下水観測孔E-9で全βが上昇していたが、22日には低下した。原因はまだ特定できておらず、東電は継続して監視を続ける構えだ。
2015年5月25日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機放水路上流や地下水観測孔E-9で全βが上昇していたが、22日には低下した。原因はまだ特定できておらず、東電は継続して監視を続ける構えだ。
■全編動画
福島第一原発2号機放水路の出口部分が土砂で閉塞し、汚染水が約3000トン溜まっている。放水路からの流出や、雨水などの流入を監視するため、東電は月一回の頻度で定期的に採水、分析していた。4月6日採水分では全βが1100Bq/Lだったが、5月13日採水分では78000Bq/Lと急上昇した。
原因究明のため毎日採水、分析した結果、徐々に全β値は低下、5月22日採水分では5800Bq/Lまで下がった。原因はまだ特定できていないが、値が低下したため、今後は週三回の頻度で採水、分析し、引き続き監視、原因調査を続ける構えだ。
5月25日13時から、いわき市文化にて「廃炉・汚染水対策現地調整会議第25回」が開催された。その資料より、2号機放水路の全β上昇、BC排水路の高高警報の原因解明と対策、リスク総点検、構内車両の点検整備・管理、RO濃縮水の水処理、フェイシングなどについて、説明があった。
なお、RO濃縮塩水のALPSによる浄化処理は順調に進み、5月末までにほぼ終了する見込みだと発表した。