「戦争する国にはさせない」「一括法案を許さない」「安倍政権の暴走を止めよう」
まもなく、衆議院本会議での審議入りが予定されている安全保障関連法案。2015年5月27日以降は、安保法制の審議を行なう特別委員会で本格的な論戦が始まるが、「戦争法案」の成立を阻止しようと、国会前では毎週木曜日に行なわれる抗議集会が始まった。初日の21日は、主催者発表で850人以上の参加者が駆けつけ、「戦争反対」の声をあげた。
「これから週を重ねるごとに、参加者の数を2倍、3倍に膨れさせ、安倍政権を退陣させなければいけない」
反対集会の呼びかけ人らは、毎週木曜日の夕方、同じ場所で抗議集会を開催していくが、国会を包囲できるほどの参加人数を目指す。
都内から駆けつけた男性はIWJのインタビューに対し、参加した理由をこう話した。
「日本が戦後70年守ってきた『戦争をしない』ということを、これからもずっと守っていきたい。戦争だけは、戦争だけは多少の意見が食い違ってもやってはいけない。戦争の『善』なんてものはないんですから。
私の親族は戦争で死んでいます。私も子どもの頃、戦争を垣間みました。愚かな行為は絶対にさせてはいけません」
- 日時 2015年5月21日(木) 18:30~
- 場所 衆議院第二議員会館前(東京都千代田区)
- 詳細 行動予定|解釈で憲法9条を壊すな!!
- 主催 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
アフガニスタンで後方支援を行なったドイツ 55人の若者が犠牲に!?
「あのドイツがアフガニスタン戦争で後方支援にあたった。参加した当初は戦争するつもりはなかったが、事態が緊迫し、ついには戦闘の前面に出るようになった。結果として、55人の若者が犠牲になっている」
反対集会に参加した社民党の吉川元衆議院議員は、他国の軍隊を自衛隊がいつでも後方支援できる恒久法「国際平和支援法」に言及し、「後方支援というと、まるで平和な活動のように聞こえるが、実際には純然たる戦争行為」と指摘する。2001年以後のアフガニスタン戦争に参戦したドイツ軍だったが、後方支援から始まった平和活動が、最終的には前線での軍事活動に発展したと説明。55人のドイツ軍兵士が犠牲になったと訴えた。
反原発金曜行動のように、木曜行動で「戦争法案」を止める
憲法学者である日体大の清水雅彦教授もスピーチに立ち、5月20日に国会で行なわれた党首討論での安倍首相の答弁について、「憲法を語りたくなくなるほどレベルの低いものだった。安倍首相は日本語読解能力がないのではないかと。ああいう人が首相をやっているのかと呆れた」と痛切に批判した。
5月14日の記者会見で安倍総理は、安保法制法案を「戦争法案」と言い換えた野党議員の発言について、「無責任なレッテル貼りは全くの誤りだ」と激しく抗議。清水教授は、「『戦争法案』という表現は本質をついているからこそ、安倍首相は反発した。『通信防止法』の時に、反対する側が『盗聴法』と呼んだのは大変意味があった。『平和安全保障法制』なんていう表現ではなく、『戦争法案』と呼び、それを潰す闘いをしなければならない」と強調した。
さらに、清水教授は参加者に、次のように呼びかけた。
「毎週金曜日の脱原発の行動が再稼働を止めてきたように、毎週木曜日の連続行動は戦争法案を止める重要な取り組みになります。呼びかけて参加者を増やし、国会周辺を取り囲みましょう」
「若者を戦争に駆り立てる権限を、政府や国家に付託していない」
「戦争法案反対」木曜行動がスタート! 初日の21日は参加者850人以上!~「戦争だけは、多少の意見が食い違ってもやってはいけない」 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246429 … @iwakamiyasumi
希望の灯火は消えていない。この炎を大きくするのは、次世代に対する責任だ。
https://twitter.com/55kurosuke/status/602067944995065856