元自民党OBらで結成された「さとやま・草莽の会」の第2回の会合が、2015年4月21日、鳩山会館で開かれた。
会の中心的メンバーである元自民党参議院議員会長の村上正邦氏は、次回会合で、沖縄県の辺野古新基地建設をめぐる問題で、当事者である翁長雄志知事をゲストとして招聘することを提案。鳩山由紀夫元総理と村山富市元総理ら、会に参加しているメンバーの幅広い人脈を使い、翁長知事が東京に出張に来た際、会合をセッティングする方針だという。
(IWJ・石川優)
特集 戦争の代償と歴史認識
※4月26日テキストを追加しました!
元自民党OBらで結成された「さとやま・草莽の会」の第2回の会合が、2015年4月21日、鳩山会館で開かれた。
会の中心的メンバーである元自民党参議院議員会長の村上正邦氏は、次回会合で、沖縄県の辺野古新基地建設をめぐる問題で、当事者である翁長雄志知事をゲストとして招聘することを提案。鳩山由紀夫元総理と村山富市元総理ら、会に参加しているメンバーの幅広い人脈を使い、翁長知事が東京に出張に来た際、会合をセッティングする方針だという。
記事目次
■ハイライト
安倍総理が戦後70年の節目に出す、いわゆる安倍談話の内容をめぐって、村山元総理は警鐘を鳴らす。1995年の村山改造内閣時には、閣僚に故・橋本龍太郎元総理(当時:通産大臣)、平沼赳夫運輸大臣(当時)が入閣し、それそれ、村山談話に署名したという経緯がある。
「閣議の時、賛成の意見もなければ、反対の意見もない。満場一致。橋本龍太郎氏には、敬意を払って、閣議の前に説明する必要があるということで、電話をかけた。『意見はない。よくできている』と反応された。案文も見たら、敗戦という言葉と終戦という言葉があって、一つに絞った方がいいと言われた。どちらがいいか聞くと、『敗戦』と言われた」
村山元総理は、当時のやり取りをこのように振り返り、この村山談話は、自民党のタカ派も巻き込み、きちんと合意形成されたものであると強調した。
安倍総理の戦後70年談話に関する発言が二転三転し、表現の仕方が変わることについて、村山元総理は、次のように懸念を示した。
「日本が過去に目を向けているのか。過ちを繰り返さないことが本当なのか。そういうことに疑念を持っている。自分で余計なことを言ってるから、疑念の輪を広げて問題にされている。継承すると言っているなら、見直すなんて言わなきゃいい。本当は見直したいんだけど、ここまで来たら、それ以外に言いようがないから継承するんだという。諸外国はこれでは納得しません」
これについて新党大地の鈴木宗男代表も、「この事実は重い」と発言。続けて、村山談話の重要性を強調した。
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