辺野古新基地建設に反対する国内外31のNGO団体が、大浦湾海上で行われている作業の中止を求め、2015年3月25日、共同で緊急声明を発表し、同日、都内で記者会見を開いた。
現在、ボーリング調査が行われている大浦湾、及び辺野古沖は、絶滅危惧種262種を含む5300種以上の海洋生物が生息する生物多様性豊かな海域だ。
絶滅の恐れが最も高いとされる哺乳類のジュゴンや、最近発見されたばかりのアオサンゴ群集が生息し、県の自然環境の保全に関する指針では、「自然環境の厳正な保護を図る区域」に指定されている。昨年2014年夏頃、ジュゴンの生息を証拠付ける、食み後(はみあと)がこの海域で頻繁に見つかっていたが、新基地建設に伴う一連の作業の影響で、ジュゴンが近づかなくなっている、と専門家は指摘する。
また、2015年に入って、政府は大きいもので40トンにも及ぶ巨大なコンクリートブロックを海底に投下しており、これがサンゴ礁を壊し、生態系に大きな影響を与えている状況が確認されている。翁長雄志沖縄県知事は、この行為が、県が許可した区域外での岩礁破砕行為にあたる可能性があるとし、許可取り消しを視野に入れ、現在調査中だ。もし、岩礁破砕許可が取り消された場合、政府は、現在行っているボーリング調査などができなくなり、埋め立て工事の日程は大きく狂うことになる。
生物多様性の保護に焦点をあて、基地建設に向けた作業中止を求めている今回の緊急声明に伴い、NGO団体らはオンライン署名を実施。現在、アメリカ、韓国、ロシアなど世界中から賛同の声が届いているといい、集まった署名は日米両政府に提出する予定だ。
「いのちの海とサンゴ礁を守れ」 「日本政府は沖縄の民意に耳を傾け、作業の中止を」~辺野古新基地建設に反対するNGO14団体による緊急共同声明(動画) http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240450 … @iwakamiyasumi
法律も憲法も一切無視の蛮行に怒りが広がっていく。
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