「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎代表は3月3日、参議院議員会館で定例の記者会見を行なった。
(IWJ・石川優)
「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎代表は3月3日、参議院議員会館で定例の記者会見を行なった。
■ハイライト
現在、衆議院の選挙制度では、小選挙区比例代表並立制が採用されている。この日の会見で、記者からは、この小選挙区制が、民主党の政権交代を実現させたのも事実だが、今の自民党の独裁政治を生んだのではないか。執行部の権限が強まり、党内で批判意見が出なくなったのでは、といった質問が投げられた。
これに対して小沢代表は、「中選挙区制にまた戻せば、自民党政権がずっと続く」と主張。質問した記者が「今よりはずっと良い」と切り返したのに対し、「そんなことはない」ときっぱり否定した。
「それはもう民主主義ではない。政権交代がないということは、民主主義ではないから、それはダメ」
小沢代表は、中選挙区制度を強く否定し、こう続けた。
「小選挙区制だと執行部の力が確かに強まる可能性はあるけれど、本人自身が選挙に強くなればいい。小選挙区制もヨーロッパも米国もみな、そう。
ひとりの指導者、例えば、サッチャーは20年やりたいと言っていたが、12年で終わった。リーダーシップがあって、皆が支持すればいいが、そうでない場合は、党内できちんと声をあげるべきだと思う。(声を)あげないというのは、小選挙区制のせいではないと思う」
中選挙区制時代の自民党は、右から左まで幅広い党だったのではないかという質問には、次のように答えた。
「選挙制度の転換ではない。政治家の資質の問題。自民党は変質したと思っている。昔の自民党はああじゃなかった。右から左までいろんな人がいたし、それなりの自分の主張をできる力を持っている人がいた。
党内に異論を言う人がいたら、公認しない、というのはいくらなんでも今の自民党でも受け入れられないと思う。もし、そういうことをしたら、今、安倍さんのことを批判的に言っていたから、公認しないとか。そこまではできないと思う」
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