【大義なき解散総選挙】自民党と同様、経済政策を争点の中心にすえた維新の党、今後の野党共闘はありえるのか？江田共同代表が言及 2014.12.14

記事公開日：2014.12.15取材地： テキスト動画
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特集 総選挙2014

※12月15日テキストを追加しました！

　「あまり重く受け止める必要はないと思いますよ」――。維新の党・橋下徹共同代表の「敗北宣言」に対し、同党の江田憲司共同代表は、こう応じた。

　12月14日（日）、第47回衆議院総選挙が投開票日を迎え、午後8時の投票締め切り後、維新の党は、都市センターホテルの同党開票センターで記者会見を行った。

　次世代の党、生活の党などとともに「第3極」勢力の要として、多くの選挙区に候補者を擁立した維新の党だったが、前回2012年の衆院選のような勢いはなく、多くの有権者の支持を集めることはできなかった。

　国会議員の定数・給与削減、公務員の給与削減を打ち出す「身を切る改革」を掲げながら、自民党一強による国会運営の危険性を訴えるという戦術に徹した選挙戦。前回の選挙戦の反省から、民主党との競合を避けるため、小選挙区の候補者を一本化する調整を行ったが互いに推薦しあうことはなく、自民党への対抗軸の形成には至らなかった。

　野党の中心勢力として名乗りをあげながらも、憲法改正や、集団的自衛権の行使容認など、安倍自民党政権との政策違いが明確ではなかったことも、敗因の一つに挙げられる。

■ハイライト

  • 日時 2014年12月14日（日）20:00～
  • 場所 都市センターホテル（東京・平河町）

安倍自民党と同じ土俵で戦った維新の党

　IWJは、今回の解散総選挙について、安倍総理が「アベノミクス解散」と宣言したものの、経済政策のほかにも多様な争点があったことを指摘。その上で、各地で街頭演説した江田共同代表に、国民の関心はどの点に集まっているように感じたかを聞いた。

　「一番は景気回復、経済の問題ですね」

　こう簡潔に回答した江田共同代表。総選挙の直前に施行され、官邸前を連日賑わせた特定秘密保護法反対の声や、今秋全国的に沸き起こった川内原発再稼働への「ノー」の声は、江田氏の耳に届いていたのだろうか。

　多様な争点を指摘する市民の意見を汲むことなく、経済政策にのみ焦点を当てるという点で、安倍首相と同じ土俵で戦ってきた姿勢が表れていると言わざるを得ない。

　原発の再稼働、特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認、憲法改正など、安倍首相が挙げなかった他の争点を突くことのなかった維新の党の独自路線の乏しさがうかがえると言えないだろうか。

「揃えられるところは揃えて、与党へ突きつけていく」――民主党との共闘姿勢

　選挙戦における民主党との選挙区の調整について、橋下氏をはじめ、維新の党が民主党からの歩み寄りに反発したのでは、とIWJは問いかけ、今回の選挙結果を受けて、今後の民主党との関係をどのようなものにしていくのかを聞いた。

　「巨大与党が出現したのですから、国会内ではしっかり共闘していかなければならないと思います。揃えられるところは揃えて、与党へ突きつけていく、ということ。議会制民主主義の基礎ですから、そこはしっかりやっていきたいと考えています」

橋下氏の敗北宣言に江田氏「聞いていない」「気合いを入れている、ということでしょう」？

（…会員ページにつづく）

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