【大義なき解散総選挙】「原発が推進される限り抵抗し続ける」風化知らずの官邸前抗議行動、参加者1500人超え 2014.12.5

記事公開日:2014.12.8取材地: テキスト動画
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(IWJ・ぎぎまき)

 解散総選挙が公示されて初めてとなる首相官邸前抗議は12月5日、開始から129回目を迎えた。福島原発事故の風化を懸念する声がある一方で、反原発の声もいまだ根強い。毎週金曜日の官邸、国会前には1500人~2000人(主催者発表)の参加者が集まり、全国では数十ヶ所で再稼動反対の抗議集会が続けられている。

 官邸に向かって「原発いらない」のコールをぶつけていた、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏に話を聞いた。

 「(私たち主催者ではなく)毎週、ここに来る参加者が作ってきている抗議行動。全国でも、まだ何十ヶ所で抗議行動が続けられている。ここが軸になり続けないといけない。原発が推進される限りは、抵抗し続けます」

 反原連は、選挙中、唯一の日曜日となる12月7日に、新宿で街宣を行うという。鹿児島・川内原発の再稼働を目前に、立地自治体の避難計画や火山の問題などを周知するほか、「アベノミクス」で埋もれている原発という選挙の争点を掘り起こすのが狙い。投開票日を迎える14日の前日には、東京都渋谷区で「反原発渋谷大行進」を計画している。

記事目次

  • アベノミクスの一環で「帰還」「輸出」を進める安倍首相

■ハイライト

  • 日時 2014年12月5日(金)18:00~20:00
  • 場所 首相官邸前/国会正門前(東京・永田町)
  • 主催 首都圏反原発連合

アベノミクスの一環で「帰還」「輸出」を進める安倍首相

 選挙公示日の12月2日、福島県で第一声を上げた安倍首相は聴衆を前に、計画を前倒して、2015年3月に常磐道を全線開通させると約束した。県民の復興加速化への期待に答えた形だが、いまだ高い放射線量が残る地域へ人が行き交うことに、批判の声も聞こえてくる。

 また、安倍首相は、福島に対する風評被害を払拭するため、世界で規制を撤廃するよう呼びかけているとも話し、今後は、福島の農産物や水産物を積極的に輸出していく考えを示した。「被曝」をめぐる国内外の不安の声を、「安全」の一言で掻き消して行くのか。

 国会前のスピーチでは、最近、復興が進んでいない福島の被災地を訪れたという女性が声をつまらせながら、「反原発を掲げる議員を国会に送るため、選挙に行きましょう」と呼びかけた。

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