解散総選挙が公示されて初めてとなる首相官邸前抗議は12月5日、開始から129回目を迎えた。福島原発事故の風化を懸念する声がある一方で、反原発の声もいまだ根強い。毎週金曜日の官邸、国会前には1500人~2000人(主催者発表)の参加者が集まり、全国では数十ヶ所で再稼動反対の抗議集会が続けられている。
官邸に向かって「原発いらない」のコールをぶつけていた、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏に話を聞いた。
「(私たち主催者ではなく)毎週、ここに来る参加者が作ってきている抗議行動。全国でも、まだ何十ヶ所で抗議行動が続けられている。ここが軸になり続けないといけない。原発が推進される限りは、抵抗し続けます」
反原連は、選挙中、唯一の日曜日となる12月7日に、新宿で街宣を行うという。鹿児島・川内原発の再稼働を目前に、立地自治体の避難計画や火山の問題などを周知するほか、「アベノミクス」で埋もれている原発という選挙の争点を掘り起こすのが狙い。投開票日を迎える14日の前日には、東京都渋谷区で「反原発渋谷大行進」を計画している。