2011年9月に立ち上がったネットワーク「首都圏反原発連合」は、毎週金曜日に原発再稼働に反対する抗議行動を行なっている。11月14日(金)にも、市民らは首相官邸前と国会正門前で、再稼働を推し進める安倍政権に抗議した。
この日は、韓国・釜山で長年、脱原発運動に取り組んできた金海蒼氏がマイクを握った。原発から30km圏内に住んでいるという金氏は、「原発には国境がない。アジアには日本、韓国、中国に何百基の原発があります。市民の力で連帯して、なくすほうがいいのではないか」と主張。老朽化が進む日韓両国の原発が30年を超えて稼働することに懸念を示した。
- 日時 11月14日(金)18:00~20:00
- 場所 首相官邸前/国会正門前(東京・永田町)
- 主催 首都圏反原発連合
首都圏反原発連合の原田裕史氏は、「一言でいうならば無責任。原発の事故、誰一人として責任を取っていない。誰の責任だとはっきりさせない限り、原発なんか動かして良い訳ないでしょう」と訴えた。
伊藤祐一郎鹿児島県知事は、11月7日に「やむを得ない」として再稼働反対の陳情を通すことなく川内原発再稼働の「同意」を表明した。
しかし、誰の責任で再稼働をするのかが明確でないことから、責任の所在をはっきりさせるところから話を始めるべきと強く訴えた。