首都圏反原発連合主催による127回目の首相官邸前抗議が、11月21日、首相官邸前および国会議事堂正門前で開催された。
この日の午後、安倍晋三首相は衆議院を解散し、事実上衆議院選挙がスタートした。抗議行動の参加者たちは、口々に「脱原発派候補を応援しよう」と強く訴えた。
なお、国会議事堂正門前の抗議は、今年2014年12月いっぱいまで現在の場所で行なわれ、来年2015年1月からは東京都の下水道工事により、少し場所を移して行われると主催者より報告があった。
(IWJ・薊一郎)
首都圏反原発連合主催による127回目の首相官邸前抗議が、11月21日、首相官邸前および国会議事堂正門前で開催された。
この日の午後、安倍晋三首相は衆議院を解散し、事実上衆議院選挙がスタートした。抗議行動の参加者たちは、口々に「脱原発派候補を応援しよう」と強く訴えた。
なお、国会議事堂正門前の抗議は、今年2014年12月いっぱいまで現在の場所で行なわれ、来年2015年1月からは東京都の下水道工事により、少し場所を移して行われると主催者より報告があった。
■ハイライト
FoE Japan理事の満田夏花氏は、「今、私たちはチャンスだと思う」と衆議院選挙への期待を語った。
「今度の選挙は安倍さんにとって賭けだ。支持率はじりじり下がっているし、GDPも下がっている」
共同通信の世論調査を報じた毎日新聞によると、比例代表の投票先政党は自民党が25.3%で、民主党9.4%の2倍以上に達したが、投票先未決が最多の44.4%となっている。
満田氏は、44%の態度未決の人々を脱原発に向かわせることが鍵になると訴える。
「自民党に投票しようとする人は30%以下だ。自民党の議席を50減らせば、安倍首相の責任問題になり、(原発推進)政策を変えざるを得なくなる。私たちの力で安倍さんを退陣させよう。
そのためには、投票率を上げよう。市民の力で脱原発派候補を応援しよう」
満田氏はこう述べ、衆議院選挙での市民の力による脱原発勢力の拡大に期待を寄せた。
11月7日には、鹿児島県が川内原発再稼働の「地元同意」を表明。再稼働における地元のお墨付きを与えた。
首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏は、それでも「まだまだ諦めてはいけない。今、川内原発再稼働阻止に向けて、鹿児島県に請願書を出す準備作業をしている」と語る。
「県議会を傍聴して、請願書・陳情書の大切さを感じた。鹿児島県は県外からも請願書・陳情書を提出することができ、陳情書は1人でも出すことができる。ぜひ皆さんにも陳情書を鹿児島県宛に出して欲しい」
レッドウルフ氏は、このように述べ、川内原発再稼働阻止を目指した、市民による請願書・陳情書提出の重要性を訴えた。
共産党の吉良よし子参議院議員は、安倍首相による衆議院解散を批判するとともに、安倍政権は「どさくさに紛れて、原発に関する条約や法律を可決」したと報告した。
吉良議員が指摘したのは、「原子力損害の補完的補償に関する条約」(CSC)および中間貯蔵施設改正法(JESCO法)だ。
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