川内原発、工事計画認可、保安規定審査は「力を入れて取り組む」~原子力規制庁定例ブリーフィング 2014.10.28

記事公開日:2014.10.28取材地: テキスト動画
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 2014年10月28日(火)14時から、原子力規制庁で米谷仁・総務課長による定例ブリーフィングが行われた。九州電力川内原子力発電所の工事計画認可変更と保安規定変更の補正申請の審査は、今後の参考になるよう「力を入れて取り組む」との考えを示した。

■全編動画

  • 会見者 米谷仁氏(原子力規制庁長官官房総務課長)
  • 日時 2014年10月28日(火) 14:00~
  • 場所 原子力規制庁(東京都港区)

規制委員会会合

  • 平成26年度第34回規制委員会会合
    • 日時:10月29日(水)10:30~ 12:00
    • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
    • 議題 1 再処理施設の位置、構造及び設備の基準に関する規則の解釈の一部改正について
    • 議題 2 「緊急時モニタリングセンター設置要領」に関する報告について
    • 議題 3 廃炉等に伴う放射性廃棄物の規制に関する検討について
    • 議題 4 平成26年度第2四半期の保安検査の実施状況について
    • 議題 5 IAEA(国際原子力機関)の INSAG(国際原子力安全諮問グループ)及び ITAG(IAEA 東京電力福島第一原子力発電所事故包括的報告書に関する諮問委員会)の結果概要について
    • 議題 6 米国地質学会(The Geological Society of America)の 2014 年大会(GSA2014)への参加報告について
  • 平成26年度第35回規制委員会臨時会合
    • 日時:10月29日(水)17:30~ 19:00
    • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
    • 議題:安全向上に関する取組についての事業者面談

検討チーム会議などの開催予定

  • 10月28日(火)10:00 第152回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:更田豊志委員、対象:柏崎刈羽原発(東京電力)
  • 10月29日(水)13:40 第31回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:田中知委員、対象:JAEA、京都大学
  • 10月29日(水)14:30 第153回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:石渡知委員、対象:未定
  • 10月29日(水)14:30 委員長定例記者会見
  • 10月30日(木)10:00 第154回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:更田豊志委員、対象:女川原発(東北電力)、島根原発(中国電力)
  • 10月31日(金)10:00 第28回特定原子力施設監視・評価検討会
  • 10月31日(金)14:30 定例ブリーフィング

川内原子力発電所、工認と保安規定の変更認可申請「力と入れて行う」

 九州電力川内原子力発電所は、新規制基準適合性審査が完了し、九州電力は工事計画認可変更の補正申請と保安規定変更申請を提出済み。原子力規制庁は、申請書類を事務方で精査している段階だ。実際の審査会合については「時期はまだ言える段階ではない」と言う。

 適合性審査において審査書案を作成する段階は、新基準で初めての審査を言うことから、規制庁は総力を挙げる体制で取り組んだ。これから行う工事計画認可と保安規定の審査は、どのような体制で臨むのか、記者が質問した。米谷仁・原子力規制庁長官官房総務課長は、「(新基準で)初めての工認、保安規定の審査なので、今後の審査の参考になるように力を入れて行う」と回答。具体的な人数割りまでの回答はなかった。

 地元の薩摩川内市の市議会と市長が再稼働に同意したことから、再稼働へ向けて、また一歩前進したことになる。

敷地内に破砕帯があるプラントの審査はどうなるのか

 新規制基準への適合性審査は、敷地内に破砕帯がないという条件で行っている。もし、今後の破砕帯に関する有識者評価会合などで、破砕帯があるとなった場合、そのプラントの審査はどうなるのかと記者が質問した。

 これに対して規制庁側から明確な回答はなく、記者は、「改めて委員長にも質問する」とした。

 この質疑について、米谷・規制庁総務課長が「審査と評価会合は別物だと認識している」と答えたことから、質疑が紛糾。米谷課長は、「評価会合で結論出ているから審査はしない」ということなく、「きちんと審査する」と理解していると説明。しかし記者は、「評価会合で白黒ついているのに、再び審査会合で議論するのか」、「それは規制庁としてオーソライズされた考えか」とさらに質問。回答は確認するとなった。

東電福島第一原発、1号機建屋カバーが一部破損、穴が拡大

 東京電力福島第一原子力発電所1号機は、オペフロアの瓦礫撤去に向け、建屋カバーの解体撤去作業を10月22日から開始している。今日28日まではカバー内部にダスト飛散防止剤を散布する作業を行っている。

 本日8時23分頃、屋根パネルの天井に設けた穴部より、カバー内部に飛散防止剤を散布中、先端ノズル部が風にあおられ、開口部が目測で約1mから2mの三角形に拡がったという。現在、この作業は停止し、ダストモニタリング、モニタリングポストの指示値に有意な変化はないということだ。

 規制庁はダストモニタリング、モニタリングポストの指示値に有意な変化はないことを確認。今後、東電がどういう対処をするか、注視しているという。

 この件について、16時現在、東電のWebサイトやツイッター、報道一斉メール等に特に発表はない。

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