「特定秘密」指定の可否は「精査中」、決定の仕方は「公表しない」考え~規制庁定例ブリーフィング 2014.10.17

記事公開日:2014.10.17取材地: テキスト動画
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 2014年10月17日(金)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。原発などの事故情報について、規制庁は田中俊一委員長と同様、「事故情報は特定秘密に入らない」との見解を示した。

 規制庁が持つ情報のうち、何が特定秘密に該当するかについては、法律の運用基準が決まったばかりであり、その後に実務を開始、現在特定秘密の指定の要不要を精査中だという。ただし、どう決めたかは特段公表する予定はない考えだ。

■全編動画

  • 会見者 片山啓氏(原子力規制庁長官官房審議官(官房担当))
  • 日時 2014年10月17日(金曜)17:00~
  • 場所 原子力規制庁庁舎(東京都港区)

平成26年度第33回規制委員会会合

  • 平成26年度第33回規制委員会会合
  • 日時:10月22日(水)10:30 ~ 12:00
  • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
  • 議題は追って通知

原子力規制委員会 会合・検討チーム会議などの開催予定

  • 10月17日(金)10:00 第29回核燃料施設等の審査会合
    • 担当:石渡明委員、対象事業者:日本原電(再処理、MOX)
  • 10月17日(金)13:30 第149回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:石渡明委員、対象事業者:柏崎刈羽原発(東京)、女川原発(東北)
  • 10月17日(金)13:30 第7回原子力発電所の高経年化技術評価等に係る審査会合
    • 担当:大村審議官、対象事業者:高浜原発(関西)
  • 10月21日(火)10:00 第150回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:桜田部長、対象事業者:女川原発(東北)、浜岡原発(中部)、川内原発(九州)
  • 10月21日(火)14:00 定例ブリーフィング
  • 10月22日(水)14:30 田中俊一規制委員長定例記者会見
  • 10月23日(木)10:00 第151回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:桜田部長、対象事業者:未定
  • 10月24日(金)13:30 第4回核セキュリティ/個人の信頼性確認制度に関するWG
    • 担当:田中知委員、【非公開】
  • 10月24日(金)14:00 定例ブリーフィング

要人面会について

  • 日 時:10月21日(火)15:00
  • 来庁者:マー大臣(マレーシア首相府原子力担当)
  • 日 時:10月22日(水)16:00
  • 来庁者:ジョン・ジェンキンス(John Jenkins)・英ONR CEO
  • 対応委員:田中俊一委員長

JAEAもんじゅの監視カメラについては、保安検査報告で委員会に報告

 10月15日の規制委員会「議題 1 日本原子力研究開発機構改革報告について」で、松浦JAEA理事長が出席し、改革について報告した。その際、もんじゅの監視カメラが故障していた件は、軽く取り上げられたにすぎなかった。

 この件の詳細は、7-9月期の保安検査の結果がまとまり次第、定例の規制委員会に報告する予定だが、まだ詳細日程は決まっていないと片山啓審議官は説明した。

高浜3、4号機の審査は、審査会合指摘事項を事務方で確認する段階

 高浜原発3、4号機が、川内原発の次に審査書案作成の段階に進むと見込まれている。その進捗状況は、審査会合で規制委・規制庁が指摘した事項を、事業者が反映したことを事務方で確認する段階だという。ただし、今後審査会合を「開かないとは言えない」という段階だ。

「事故情報は特定秘密に入らない」事務方も同じ見解

 特定秘密保護法の運用基準が閣議決定されたことから、その扱いについて質問が出た。10月15日(水)の会見で田中委員長は、「原発事故の情報は特定秘密の中に入ってはいけない」という見解を示している。

 事務方も同意見なのか、記者が質問した。片山審議官は、「通常規制庁にもたらされるような事故、トラブルの情報は、当然該当しないと思っている」という見解を示した。

 規制庁が持つ情報のうち、何が特定秘密に該当するかについては、法律の運用基準が決まったばかりであり、その後に実務を開始、現在特定秘密の指定の要不要を精査中だという。ただし、どう決めたかは特段公表する予定はない考えだ。

東電福島第一原発、高性能ALPSの使用前検査は今日まで

 東電福島第一原発で、汚染水を浄化処理する高性能ALPS(多各種除去設備)の使用前検査が行われている。規制庁は、10月17日まで検査を行っており、結果はホームページで公開する予定だ。

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「「特定秘密」指定の可否は「精査中」、決定の仕方は「公表しない」考え~規制庁定例ブリーフィング」への1件のフィードバック

  1. 弓場清孝 より:

    規制庁のこの説明では意味不明ですよ・・しかも政府の見解と違うこともあり得るでしょう・・事故でない原発はどうなるのか、と言っているのですよ・・私は元原発作業員ですよ・・
    下に書いていることは今日(10月18日)の私のブログ記事です。読まれてみてください・・
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    昨日、”特定秘密保護法”の施行に伴い政令が公布されました。私などはこれを読んでもさっぱり意味不明です。理解できるのはこの法律が原発に関しても大きく関わるということです。これは原発で働いている労働者、働いていた労働者にもなんらかの影響があるということです。
    仕事帰りに仲間や同僚と疲れた身体を癒しに居酒屋で飲みながら翌日の仕事の話やその日の出来事を話ていたら隣りの席の人ががそれを聞いていた・・その人が帰宅して家族に話した・・翌日にその話をゴミを棄てにでた奥さんが近所の奥さんに話した・・その奥さんは原発が”特定秘密保護法”に関わるものということを知っていたために近所の交番に行って話した・・それを聞いた警察官は本署に戻るや上司に伝えた・・上司は「これは”特定秘密保護法”違反だ!ただちに連行だ!」・・というような、マンガのような筋書きも否定できないわけです・・

    ところで私が原発で働いていたことを、シンガーソングライター、エッセイストの寺尾沙穂さんに書いていただいていますので読まれてみてください。寺尾さんとは2010年、私が原発の仕事で身体をこわされ、健康診断の結果により、干され解雇された後にシーサーブログに原発のことを書き始めていたとき寺尾さんから取材をさせていただきたいとメッセージをいただき今回の連載が講談社・現代ビジネスに掲載されたということです・・尚、当時、書いていたシーサーブログは個人的な事情がありましたのですべて削除しました・・

    私が原発で働いていたことが書かれています・・@gendai_biz 寺尾紗穂 連載「原発で働くということ」 第2回 弓場清孝さんの場合 http://bit.ly/1o4WVZm
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    私のブログ(疲労困憊したおじさん・アメーバ)⇒http://ameblo.jp/masaya1015/entry-11940566254.html

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