2014年10月14日(金)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。1号炉のみ工事計画認可等を補正申請した川内原発について、規制庁は、2号炉の申請を待たずに工事計画のみを認可をすることは「可能」という考えを示した。
2014年10月14日(金)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。1号炉のみ工事計画認可等を補正申請した川内原発について、規制庁は、2号炉の申請を待たずに工事計画のみを認可をすることは「可能」という考えを示した。
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15日の委員会の「議題 1 日本原子力研究開発機構改革報告について」は、日本原子力研究開発機構(JAEA)の機構改革の最終報告がまとまったことから、JAEA理事長が出席し、規制委員会に報告するという。
JAEAは、機構の業務運営体制のあり方について、特に「もんじゅ」に関しては機器点検漏れなどの法令違反を起こしており、組織改革などの対策を行っている。しかしながら、再び監視カメラの不備などの問題が発覚したことから、これで終わりとはならない可能性もある。今後の「もんじゅ」の取り扱いにもかかわることから注視したい議題だ。
15日の委員会の「議題 2 電力システム改革(電力自由化)と原子力発電について」は、経済産業省より、電力自由化の取り組み状況にともなう原子力事業者の直面する安全に関する課題についての説明を受けるもの。
IAEAの「安全に対する枠組みの確立」という安全基準の中で、政府が、放射性廃棄物、燃料の管理、廃止措置に関する財的責任を持つことを要求している。経産省がその枠組みを議論していることから、規制委員会にその進捗を説明するという。
原子力規制庁は、原子力施設が所在する各地方に「地方放射線モニタリング対策官事務所」を開設している。その状況について、15日の委員会の「議題 4 地方放射線モニタリング対策官事務所の開所について」で報告するという。
九州電力は、9月30日に川内原子力発電所1号炉の「工事計画認可申請」と「保安規定変更認可申請」の補正申請を行った。2号炉はまだ申請されていない。片山啓審議官は、「工事計画認可」は、1号炉のみでも可能だという考えを示した。1号炉のみ先行して再稼働の段階が進む可能性もあるということだ。