火山活動のモニタリング検討チーム第3回は準備中~規制庁定例ブリーフィング

記事公開日:2014.9.30取材地: テキスト動画
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 2014年9月30日(火)16時40分から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。火山活動のモニタリング検討チームは、8月から9月にかけて続けて開催されたが、第3回目はいまだ準備中で開催予定は立っていないという。

■全編動画

平成26年度第30回規制委員会会合

  • 平成26年度第30回規制委員会会合
  • 日時:10月1日(水)10:30~ 12:00
  • 場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
  • 議題 1 原子力防災体制の充実・強化のための原子力規制委員会組織規則の改正について
  • 議題 2 災害対策基本法改正に伴う原子力災害対策特別措置法の一部改正について
  • 議題 3 各種検討会合等の体制変更について
  • 議題 4 敷地内破砕帯の評価に関するピア・レビュー会合の座長の交代について
  • 議題 5 核燃料物質等の工場又は事業所の外における運搬に関する規則の一部を改正する規則(案)等に対する意見募集について
  • 議題 6 高性能多核種除去設備の設置等に係る福島第一原子力発電所特定原子力施設実施計画の変更認可について
  • 議題 7 東京電力株式会社「柏崎刈羽原子力発電所保安規定変更認可申請」(1号炉の高経年化技術評価書等)に対する審査について
  • 議題 8 国際原子力機関(IAEA)総会時における国際原子力規制者会議(INRA)や各種二国間会合等の結果概要について
  • 議題 9 使用済燃料管理及び放射性廃棄物管理の安全に関する条約日本国第5回国別報告について

原子力規制委員会 会合・検討チーム会議などの開催予定

  • 9月30日(火)10:00 第142回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:更田豊志委員、対象事業者:浜岡原発(中部電力)、柏崎刈羽原発(東京電力)、島根原発(中国電力)、女川原発(東北電力)
  • 10月 1日(水)14:30 田中俊一規制委員長定例記者会見
  • 10月 2日(木)第143回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合 ※非公開
    • 担当:更田委員、対象事業者:高浜原発(関西電力)、大規模損壊について取り扱うため非公開
  • 10月 2日(木)第8回原子力災害事前対策等に関する検討チーム
    • 担当:中村佳代子委員
  • 10月 2日(木)第144回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:更田委員、対象事業者:柏崎刈羽原発(東京電力)、島根原発(中国電力)
  • 10月 3日(金)第3回志賀原子力発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合
    • 担当:石渡明委員、有識者間で議論する
  • 10月 3日(金)第27回特定原子力施設監視・評価検討会
  • 10月 3日(金)第145回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 担当:石渡委員、対象事業者:未定
  • 10月 3日(金)13:00 定例ブリーフィング

委員交替に伴う検討会合等の体制変更

 明日の委員会議題3「各種検討会合等の体制変更について」は、委員の交替に伴い、検討会の体制を見直すよう田中俊一委員長から指示があり、事務方が整理した結果を報告するもの。検討会の統廃合ではないという。

 議題4「ピア・レビュー会合の座長の交代について」も同様で、これまで座長だった石渡明委員が規制委員に就任したことから、座長交替を規制委員会で議論するもの。

火山モニタ検討会、次回第3回は日時調整中

 原子力施設における火山活動のモニタリングに関する検討チームは、8月25日に第1回、9月2日に第2回が開催され、その後はまだ開催されていない。

 開催予定、議論の見通しについて記者が質問。片山啓審議官は、「今後、各論を検討するため、それぞれの分野の知見を持つ専門家を呼ぶよう調整準備中」と答えた。準備の目途がつけば第3回が開催できるが、まだ決まっていないということだ。

御嶽山噴火は川内原発の審査結果に影響しない

 9月27日、長野県岐阜県境にある御嶽山が噴火したが、前兆がとらえられない状態だった。今後、規制庁の川内原発の火山におけるとらえ方について、考え方が変わらないのかどうか、どういう見解なのかと記者が質問。

 片山審議官は、「結論から言えば、設置変更許可をした技術的根拠となる審査書で示した考え方に変更はない」との考えを示した。

 川内原発の審査の際、火山対策の審査の中では、今回の御嶽のような水蒸気爆発よりはるかに大きな規模の噴火が起きることも想定した上で、それでも発電所の安全性を損なわないことを確認しているからだと説明した。

工事認可補正申請の一部を申請、九州電力川内原発の1号炉について

 九州電力は30日の14時に、九州電力川内原発の工事認可補正申請を申請した。今回は1号炉の一部のみを申請しており、今後、1号炉の残りの部分、2号炉についての補正申請、さらに保安規定変更申請と続々と出てくる予定だ。

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