東京都の舛添要一知事は9月16日(火)、都庁で定例の記者会見を行ない、2020年の東京五輪のトライアスロン競技場が、航空管制の問題から再検討が必要とされていた問題で「組織委員会森会長を中心に、このトライアスロンの問題はしっかりおやりになっていると思いますので、もう少し検討状況を見たい」と述べ、慎重な姿勢を改めて示した。
(IWJ・石川優)
東京都の舛添要一知事は9月16日(火)、都庁で定例の記者会見を行ない、2020年の東京五輪のトライアスロン競技場が、航空管制の問題から再検討が必要とされていた問題で「組織委員会森会長を中心に、このトライアスロンの問題はしっかりおやりになっていると思いますので、もう少し検討状況を見たい」と述べ、慎重な姿勢を改めて示した。
■ハイライト
2020年の東京五輪では、港区のお台場海浜公園がトライアスロンの競技会場として計画されている。しかし、お台場海浜公園でトライアスロン競技を撮影しようとする場合、羽田空港の航空管制の問題から、上空からのヘリを飛ばしての撮影は難しいことがわかっている。
この問題は、東京五輪招致の段階から、航空管制の問題を指摘する声があったが、この点を考慮せずにIOC(国際オリンピック委員会)へ報告していたようだ。猪瀬直樹前知事辞任後に就任した舛添知事が、就任後にこの問題に気づき、競技会場の見直しをせざるを得ないと言及した。正式な競技会場は現在に至ってもなお、決まらない状況だ。
この日の定例会見で舛添知事は、周辺自治体の首長や菅義偉官房長官などから、「横浜で開催したい」との声があがっている点について受け止めを聞かれ、「港区からも要望がきている。ずっと申しあげているように、かくかくしかじかの条件があり、大腸菌含め水質の問題、航空管制の問題。水質の問題は、都としても水質改善は一生懸命やっています。だから、航空管制の問題でどうかということなので、組織委員会の森会長を中心に、このトライアスロンの問題はしっかりおやりになっていると思いますので、もう少し検討状況を見たい」と話し、お台場海浜公園の課題は、航空管制だけが問題となっているという認識を改めて強調した。