9月3日(水)、安倍総理大臣は内閣改造を行い、第2次安倍改造内閣が発足した。3日夜、環境省では、望月義夫 新環境大臣の就任記者会見が行われた。
9月3日(水)、安倍総理大臣は内閣改造を行い、第2次安倍改造内閣が発足した。3日夜、環境省では、望月義夫 新環境大臣の就任記者会見が行われた。
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望月義夫大臣「環境大臣並びに原子力防災大臣に就任しました。平成14年には環境大臣政務官を務めた。福島県の皆さんの思いを胸に、除染の問題、中間貯蔵施設の問題、福島の復興に全力で取り組む覚悟。
総理から汚染の廃棄物の処理と除染の加速化をしっかりやるように言われた。環境省には原子力規制委員会があるので、サポートしていく。地球温暖化対策、廃棄物リサイクル対策、生物多様性保全など環境問題は我が国だけではなく人類の持続に関わる」
記者「前大臣も苦労していた放射性廃棄物の処理に関する中間貯蔵施設の問題について、大臣はどのように取り組むのか」
望月大臣「皆さんの意見を聞き、説明していく。佐藤知事や町長の皆さんに感謝している。緊密に連絡をとっていく」
記者「大臣は福島に行き、中間貯蔵施設などの意見をうかがいたいとおっしゃった。具体的にはどのような期間と内容を聞くのか」
望月大臣「日程が許すのならば、一日でも早くうかがい、知事や町長に会いたい。中間貯蔵施設の問題は、最初の仕事になると考えている」
記者「福島の方との信頼関係はどのように作るか。原子力規制委員会のサポートはどうするのか」
望月大臣「できる限りの時間を割き、地元に行き、現場の人の声を聞く。規制委員会に対しては口を挟んではいけない。立場をわきまえ、予算の面などサポートする」
記者「温暖化対策の件については?」
望月大臣「異常気象や豪雨などの関係があるのではないかと言われ、避けては通れないと思うので、様々な提案をしていきたい。世界と対等に渡り合えるような数字を出していきたい」
記者「水俣病の問題の現状については、どのように考えるか」
望月大臣「全ての皆様が幸せに生活できるように様々な面でご支援していきたい。これまでも、国会で様々なことをしてきた。現在の状態について、よく勉強をしていき、今後も検証をしていく」
記者「再生可能エネルギーについて。原子力依存を低下させつつ温室効果ガス削減のため、原子力の利用方法が大切になるが、どのように考えるか」
望月大臣「エネルギー問題は経産省的な問題もある。環境省と経産省の互いの問題を付け合わせたものを出したい」
記者「水俣病について、2度目の政治決着の判定が終了した。大臣はこの問題は解決したと考えるか」
望月大臣「認定されなかった方が相当数認定された、特措法の業績は大きい。しかし、特措法の救済措置を持ち、終わりとは考えない。積極的に取り組んでいく」
記者「指定廃棄物に関して、栃木県塩谷町で再処理施設について反対集会があった。この問題に対し、どのように打開するか」
望月大臣「指定廃棄物が大量に発生している現実のなかで、福島、宮城、茨城、栃木、群馬、千葉などで必要な処分場を確保し、指定廃棄物の処理を進めていく。
話が進展しているところ、そうでないところがある。我々は説明していく。住民の皆さんの意見を聞かなくてはならない。住民の皆さんのご理解がなければできないので、ご意見を交わし、進めていく」
記者「大臣自身で視察はしますか。また、処分場を各県に一箇所ずつという方針は変わらないのか」
望月大臣「基本的には各県に一箇所はお願いしたいと思います。互いに理解できるような手立てがあると思う。責任は取るが、適任者がうかがう」
記者「規制委員会が新基準適合性審査をしている。再稼働はすべきか、規制委の仕事ぶりはどう思うか」
望月大臣「規制委に圧力をかけてはいけない。慎重に対応する必要がある。サポートはするが口は出さない。再稼働をするかどうかは我々の範疇ではない」