ヘイトスピーチのみではなく、市民による国会周辺のデモや街宣活動も、「規制の対象」となることが懸念されている。
8月28日に行われた自民党の「ヘイトスピーチ対策等に関する検討プロジェクトチーム」の初会合で、高市早苗政調会長は、国会周辺の街宣活動に対して「何時間も仕事にならない状況が続いて、とても電話の声も聞こえないので、批判を恐れることなく議論を進めてまいりたい」と発言。この発言を受けて、9月1日17時30分より、衆議院第二議員会館前で、「国会周辺デモ規制断固反対! 永田町アクション」が行われた。
雨天の中、約2時間にわたって行われた抗議では、集まった市民らが交替でスピーチし、「国会周辺デモ規制反対」「高市早苗は恥を知れ」とシュプレヒコールをあげた。
呼びかけ人の火炎瓶テツ氏は、「あなたたちが抗議をされるのが趣味だから、我々が抗議したくなるような提案や主張ばかりしているのではないか」と安倍政権や与党自民党を厳しく批判。
原発再稼働やTPPなどを話題にあげながら、特定秘密保護法に関して「『文句があるなら言ってもいい』という憲法の下で、特定秘密保護法を通されては、『ちゃんと法律を守れよ』と言ってもいい権利が我々にはある」と訴えた。
同日、高市政調会長は「デモに新たな厳しい規制を設ける法的措置は考えていない」との談話を発表している。
- 毎日新聞 9月1日「自民党:『新たな規制、考えず』…国会周辺デモ、火消し(現在、該当ページなし)