民主党の海江田万里代表は8月5日、党本部で定例の記者会見を行い、集団的自衛権行使容認についての見解、安倍政権に変わる平和外交政策の策定について、見解を述べた。
民主・海江田代表 「軍事力に頼ったエスカレーションは、いい結果を生まない」偏りすぎる安倍総理の防衛政策を揶揄 2014.8.5
(IWJ・石川優)
特集 集団的自衛権
■ハイライト
- 日時 2014年8月5日(火)
- 場所 民主党本部(東京都千代田区)
民主党内で割れる集団的自衛権行使容認の賛否 海江田代表「現時点で必要ない」
海江田代表はこの日、定例の記者会見の前に開かれた常任幹事会の場で、集団的自衛権行使容認について、「現時点で必要ない」との考えを表明。しかし、党内では、集団的自衛権行使容認に賛成の立場をとる議員もいる。
他方、これまで民主党がとってきた集団的自衛権行使容認の見解に関しては、曖昧でわかりずらいなどの意見があがっている。こうした意見に対し、海江田代表は「適切な表現がないかと。例えば、安倍政権が進める集団的自衛権にはNOだ、こういう言い方もしたことがある。地域の方々に私の決意をお伝えする、その時のこの表現を使おうということ」と話し、現時点の政治状況で集団的自衛権は必要なしの考えであることを強調した。
アジア平和ビジョンに関する会合開催へ
集団的自衛権の他に、常任幹事会で海江田代表は、アジア平和ビジョンの策定に向けた会合を開催する方向であると発言した。
集団的自衛権行使容認の閣議決定が象徴するように、安倍総理は安全保障政策に力を注いでいる。これに対し海江田代表は、「安倍総理の考え方が安全保障・防衛政策に偏りすぎている。バランスのとれた平和外交、政策が必要。抑止のジレンマという言葉があるが、軍事力だけに頼ったエスカレーションというものは、いい結果を生まない」と批判。
「どうやって(各国が相互に)理解していくことができるかということで、平和ビジョンが必要だろう」と語り、自民党とは違う外交政策を作り上げていく考えを示した。
自民党と対峙するスローガンをはっきり打ち出すこと。
原爆反対、原子力発電廃止。自然エネルギー推進、平和外交推進、日中韓東アジア平和条約。
平和憲法死守。
テーマは幾らでもある,要は平和です。