秘密保護法への懸念を示す外国人記者に森大臣「世界の中でもしっかりした制度」だと反論 2014.7.16

記事公開日:2014.7.17取材地: テキスト動画
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(IWJ・原佑介)

 「ウーマノミクスはアベノミクスの中核です」――。

 ウーマノミクスとは、ウーマンとエコノミクスを合わせた造語で、「女性の活躍によって経済を活性化すること」を指す。

 森まさこ内閣府特命担当大臣(少子化対策・消費者および食品安全・男女共同参画)は7月16日、外国特派員協会で会見し、日本のウーマノミクスについて語った。会見では、秘密保護法担当大臣だった森大臣に対し、改めて秘密保護法の危険性を問う質問も寄せられた。

■ハイライト

  • 日時 2014年7月16日(水)
  • 場所 日本外国特派員協会(東京都千代田区)
  • 主催 日本外国特派員協会日本外国特派員協会、英語)

秘密保護法は世界最高水準?

 質疑では、特定秘密保護法の担当大臣も務めた森大臣に対し、改めて「内部告発者の保護」などの観点から、同法に懸念を示す記者もいた。

 森大臣は「女性活躍のプレゼンなので簡単に」と断りをいれ、「秘密保護法は各国の制度を詳しく研究し、構築したもの。成立後、米国に行って関係者に会い、第三者機関の調査もしてきた。世界の中でもしっかりした制度ができた」と主張した。

 さらに、「内部告発者の保護は、他の法律(公益通報者保護法)で保護されていて、その適用を受けるとしている」と反論。一方で「日本の国民によくわかっていただけるよう、説明をもっとしなければならないことは認める」と語った。

 しかし、海外の第三者機関を調査した議員団の一人である、日本共産党の宮本岳志衆議院議員の意見は、森大臣の認識とは大きく食い違っている。

 宮本議員は帰国後の報告集会で、「議員はみんな、『情報機関を議会がどう監視しているのか』という見方で欧米各国を訪問していた。しかし、情報機関とはCIAやMI6などのスパイ組織のことで、『政府の秘密指定をどうやってチェックしているのか』と聞かれても、当然、『そんなことやっていません』となるわけだ」と振り返った。

 その上で宮本議員は、「政府のすべての秘密を議会がチェックできるか、といえば、みんな『No』だと言っていた。膨大すぎて、できるわけがない、と。相手と話が噛み合っていなかったことが明らかだった」と語った。

 森大臣の言うように、秘密保護法が本当に「世界の中でもしっかりした制度」かどうか、宮本議員の報告を参考にして、考えてみていただきたい。

森大臣「ウーマノミクス」の成果を披露

(…会員ページにつづく)

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「秘密保護法への懸念を示す外国人記者に森大臣「世界の中でもしっかりした制度」だと反論」への4件のフィードバック

  1. @lieesyuemayさん(ツイッターのご意見より) より:

    馬鹿な政権与党の暴走をしっかり隠せる?世界に稀な悪法ですが

  2. @kanayasetsukoさん(ツイッターのご意見より) より:

    ※「秘密保護法は世界最高水準」という森大臣の驚くべき認識。”
    本当のアホ

  3. @GreenMatsuoさん(ツイッターのご意見より) より:

    ※「秘密保護法は世界最高水準」という森大臣の驚くべき認識。”
    「馬鹿は死ななきゃ治らない。」とつい思う。

  4. ぽてちん子 より:

    まさこおめぇこそ「へでなし」っていうんだよ もう2度とふぐすまに帰ってくるな したどもずいぶん人相が悪くなったもんだなやぇ 

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