川内原発審査書案は「鋭意作成中」~規制庁定例ブリーフィング 2014.7.4

記事公開日:2014.7.4取材地: テキスト動画
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 2014年7月4日(金)14時から、原子力規制庁で片山啓審議官による定例ブリーフィングが行われた。優先審査対象として審査書案の作成が進められている九州電力川内原発の審査状況は、審査書案を「鋭意作成中」だという。

■全編動画

  • 日時 2014年7月9日(水)10:30~ 12:00
  • 場所 原子力規制委員会庁舎 会議室A(東京都港区)

原子力規制委員会 検討チーム等会議開催予定

  • 7月 4日(金)13:30 第122回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
    • 冒頭、島崎邦彦委員、更田豊志委員が出席し、日本原電東海第二、東北電力東通原発について論点整理を行う。その後、島崎委員の地震、津波についての審査会合
  • 7月 7日(月)15:30 第24回特定原子力施設監視・評価検討会
  • 7月 8日(火)14:00 定例規制庁ブリーフィング
  • 7月 9日(水)14:30 田中俊一委員長定例記者会見
  • 7月11日(金)10:00 第2回志賀原発敷地内破砕帯調査に関する有識者会合
  • 7月11日(金)14:00 定例規制庁ブリーフィング

川内原発の審査書案の状況「鋭意作成中」

 新規制基準適合性審査の進捗が一番進んでいる九州電力川内原発は、優先審査対象として審査結果を書き記した”審査書案”の作成が進められている。

 近々審査書案の完成が見込まれるため、状況について記者が質問すると、片山啓審議官は「九州電力からの再補正申請を受け取り、精査作業を引き続き行なうとともに、それを踏まえた審査書案の作成作業を鋭意作成中」だと回答した。

 具体的にいつ審査書案ができ上がるのか、委員会で議論されるのかといった目途は、ブリーフィング中には示されていない。

森本次長、人事異動で環境省へ異動

 人事異動により森本英香次長が環境庁に異動することが報告された。出身省庁である環境省に戻ることになる。原子力規制委員会設置法の附則6条2項のノーリターンルールには反していない。

 発表されている人事異動では、環境省へ”出向”となっている。これは役所の書き方だという。規制委員会は環境省の外局で、本省と外局を行き来する人事はそれぞれ「出向」という言い方をする。「どの役所でもそういう言い方で出向辞令が出て、出向先で、どこどこに配属という辞令がでる」というのが通常のやり方だと説明した。

再稼働前に保安検査は必須か?

 新規制基準の施行を踏まえ、各事業者は新たに追加となった要求事項を保安規定へ反映するように変更している。再稼働の前に、三つの許認可の審査の後に、使用前検査が必要になってくる。

 一方、保安検査は動いた後も定期的に、継続してやっていく。「それがまさしく、保安検査の役割だと思っております」と片山審議官は説明した。

 保安検査は、「認可した保安規定に則って保守管理・運転管理が行われているか、事業者が定めた手順・計画が書かれているか、本当にそれがその通りできているのか、事業者が自主的かつ一義的に責任をもって行っているか」、ということを定期的に継続して検査・確認していくものだ。片山審議官は、それが保安検査の役割であり、規制当局の役割だという考えを示した。

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