男子フィギュア金メダリスト 羽生結弦選手が外国特派員協会で会見~飛びきりの笑顔を披露し、食の細さを明かす 2014.4.24

記事公開日:2014.4.24取材地: テキスト動画
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(IWJ・石川優)

 2014年2月に開催されたソチ五輪で、男子フィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦(19)選手が、日本外国特派員協会の記者会見に応じた。

 羽生選手が会見場に入り、席に着席すると、記者やオブザーバー参加の観客らが一斉に写真撮影を開始。日々多くの会見を開催している日本外国特派員協会の記者会見の中でも滅多にない出来事で、金メダリスト羽生選手への注目の高さを象徴した光景だった。

■ハイライト

「4年後の平昌(ピョンチャン)五輪に向けて、精一杯精進していきたい」

 羽生選手は会見の冒頭で、「今シーズンは一生懸命やった結果、3つの金メダルを獲得することができて本当に嬉しく思っています」と、報告すると、会場は拍手に包まれた。

 その一方で、「今シーズンは良い成績で終えることができたが、まだ僕は19歳なので、これからも一生懸命スケートをして、来シーズン、4年後の平昌五輪に向けても、精一杯精進していきたい」と、今後の目標を語った。

「食事に興味なくて…ご飯を多く食べられる方ではありません」羽生選手が食の細さを明かす

 スポーツ選手に欠かせない体力をつけるうえでは、食事が何より重要だと思われがちだ。羽生選手は、身長171センチで体重53キロとも言われており、スポーツ選手としては細い体型として知られる。記者から、食に関する質問がぶつけられると、「食事に興味がなくて。すいません(笑)。あまり、ご飯を多く食べられる方ではありません」と明かした。

 しかし、「味の素」が羽生選手の食のサポートに尽力していたことから、「胃の準備というか、食べる前に胃がビックリしないように少しずつ汁物からはいって温めていったり、そういう事を指導していただいたお陰で、少しずつ食べられるようになりました」と、苦手な食事面の取り組みを語った。

 遠征・合宿で海外に行くこともしばしばある羽生選手は、海外で気に入った食事について、「ロシアに合宿で行った時に出してもらった『ボルシチ』とか『つぼ焼き』とかが、すごく美味しかったというイメージがあります」と、笑顔で語った。

演技直前の十字を切るような仕草「軸を意識」

 羽生選手が演技直前に取る十字を切るような仕草について、どういう心境なのかと記者から問われると、「宗教の関係とか、そういうことは全然関係なくて。本当は十字じゃなくて。どっちかというと、長方形に近い形を描いています。人間の身体の肩の位置、股関節の位置というのをとにかく平行にして、というのを意識している」と答え、演技で欠かせないバランスを意識したものであると説明した。

 30分ほど行われた会見では、羽生選手に人気が集中していることを問われると、顔をくしゃくしゃにしたとびきりの笑顔を見せ、会見場の笑いを誘う場面もあった。

 最後に司会のジャーナリストから、「くまのプーさん」の小さなぬいぐるみを手渡され、会見は終了した。

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