2014年4月4日(金)13時30分から、東京都港区の原子力規制庁で第127回放射線審議会行われた。前回2012年2月6日の開催以来で、原子力規制委員会発足後に任命された委員による初の会合となり、会長、会長代理が決められた。
2014年4月4日(金)13時30分から、東京都港区の原子力規制庁で第127回放射線審議会行われた。前回2012年2月6日の開催以来で、原子力規制委員会発足後に任命された委員による初の会合となり、会長、会長代理が決められた。
■全編動画
第127回放射線審議会総会が開催された。前回2012年2月6日に開催された第126回以来、2年2カ月ぶりの開催となる。
放射線審議会は、各省から諮問があって活動する。この間、諮問はなく、当面の予定もなかったため、審議会が開催されないことで支障はなかった。前委員は、規制委発足の前日2012年9月に任期が切れており、本日、新委員が任命されるまで空席のままだった。
田中俊一原子力規制委員長が、審議会は法令上の組織であることから、「そろそろ準備しておこう」と規制委員会で提案し、本日、審議会委員を任命して立ち上げられたものである。
冒頭、田中俊一委員長は、「東電の原発事故の後、複数の基準が策定・運用され混乱・不安・疑念をもたらしている。この責任は、放射線防護に関わる科学者も共通の責任を担うべきもの。人は放射線とどう向き合うべきか。合理的な基準と説明がまさに今、求められています」と自身の考えを述べた。
また、「国民の期待に応え、透明性をもって率直かつ活発、科学的にご審議いただけるよう合わせてお願い申し上げます」と委員に呼びかけた。
続いて「委員の紹介」、「議題 1 放射線審議会会長の選任」と議事が進められ、会長に、神谷研二(かみやけんじ)広島大学・福島県立医科大学 副学長が、会長代理に、山口恭弘(やまぐちひろ)JAEA東海研究開発センター原子力科学研究所 副所長 が選任された。
会長に選任された神谷委員は、「私の役割は本日お集まりいただきました先生方の深い学術的知識や経験に基づいて、透明性、そして、公平性の観点から、ご審議いただくことを助け、活発な議論ののちに一定の結論にいたることではないかと思っています」と挨拶した。
今後の当審議会の公開方法についても本会議検討事項であるため、本会議のカメラ撮影は、冒頭挨拶と議題1までである。
なお、放射線審議会は諮問を受けて開催されるが、現在諮問はなく、その見込みもないため、次回の開催予定はない状況だ。
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以下、原子力規制委員会ホームページより、リンクを表示
第127回放射線審議会総会
放射線審議会委員の任命について
配布資料