「日本は属国で、独立は簡単にはできない。属国が独立できるのは、帝国が衰退する時だ。アメリカ海兵隊が、2014年にグアムに撤退するのは既成の事実。しかし今、アメリカはこの問題を騒がせて、金をふんだくりたいだけ。現在、厳しいお金の交渉は、亀井大臣がやっていて、米国債を密かに買わされている。この情報ソースはアメリカからだ。
ところで、日本国内には、差し引き700兆円くらいしか資産がない。そのうち500兆円がサラリーマンの住宅ローンだ」
評論家の副島隆彦氏に2010年2月28日(日)、岩上安身がインタビューを行った。日米安保、辺野古新基地問題、日米経済問題、外交などを語り、時折、ショッキングな話題も交え、話は尽きることがなかった。
副島氏は、「日本は、三菱重工、東電、自衛隊などが共同して、2ヵ月で核爆弾を作れる状態になっている。アメリカ側は、すでにそれを知っていて、CIAのセリック・ハリソン氏が、広瀬隆氏など反原発活動家に、それを阻止させようと情報を与えていた」と、驚きのエピソードも披露した。
鳩山首相の普天間基地県外移設
冒頭、岩上安身は「沖縄基地移転で、政府案は徳之島に1000名ほど海兵隊を移し、残りは辺野古にくい打ち工法で建設する代替え案で進みそうだが、大規模な反対運動が起こった。鳩山内閣が、基地の県外移転を進めているが、前原、岡田、北澤、平野各閣僚は、すでに辺野古修正案でいくしかない、と意見を変え始めている。現状どういくと思うか」と質問。
副島氏は、「鳩山氏は最後までがんばるだろう。今回の海兵隊基地の問題は、第4番目の小さな部隊だが、大きな問題になってしまった。軍隊が外国に駐留してはいけない。すでに日本政府は、グアムのアンダーセン基地に2兆円を出費している。日本は、オバマ政権が米軍を縮小して国内に戻そうとしているポスト・パトリオット・ポリシーということを理解していない」と答えた。
属国から日本は簡単には独立できない
続けて、岩上安身は「日本は、世界における外国軍駐留経費の半分以上を負担している。ドイツの3倍、NATOの1.6倍も駐留経費を負担している。普天間基地移転、防衛など、今の日本の現状をどう思うか」と訊いた。
副島氏は、「まだ、日本の主流や保守本流は、アメリカに従う立場が大勢を占めている。日本は属国でしか生きていけないと思っている。しかし、これは恥ずかしいことではない。でも、有識者はその真実を隠そうとする。自分は、鳩山・小沢政権は日米同盟から部分的脱却を目指すことのできる政権だ、と信じている」と語った。
さらに、副島氏は「日本は属国で、独立は簡単にはできない。属国が独立できるのは帝国が衰退する時だ。アメリカ海兵隊が、2014年にグアムに撤退するのは既成の事実。しかし今、アメリカはこの問題を騒がせて、金をふんだくりたいだけ」と述べ、こう言い継いだ。
「現在、お金の厳しい交渉は、亀井大臣に任されている。米国債を密かに買わされている立場。この情報ソースはアメリカからだ。ところで、日本国内には、差し引き700兆円くらいしか資産がない。そのうち500兆円がサラリーマンの住宅ローンだ」
アメリカが世界で誇れるのは空軍、宇宙軍とITだけ
岩上安身は、「国民は、対アメリカの日米同盟しかないと思っているが、実際はアジアの5ヵ国で多国籍軍という。韓国、オーストラリア、タイ、フィリピン、日本の各国がアメリカにとっての同盟国で、沖縄だと合同演習がうまくできない。アメリカは多国籍軍として活動したい。むしろ、沖縄は兵のリゾート施設として見ている。フィリピンは、アメリカに年間1000億円くらいを地代請求したら、米軍はすぐに撤退した」と話した。
この意見に、副島氏はこう続けた。