「知事として、まったく不適格。政治的手腕も能力もない。人を惹きつける能力、魅力のない候補者」ー。1月19日、活憲左派の共同行動をめざす会の発足記念集会が行われ、澤藤統一郎弁護士が、来月9日投開票の東京都知事選に出馬する宇都宮健児氏を痛烈に批判した。
澤藤氏は、昨年の都知事選で宇都宮氏の選対委員を務めるなどし、同候補の支援を積極的におこなっていた。しかし、選対委員として活動する中で宇都宮選対の体質、さらには宇都宮氏自身の資質に疑問符を持ったと言う。また、「労務者報酬」として選対本部長や運動員に報酬を渡していることは、運動員買収疑惑などの公職選挙法違反疑惑があると指摘。
澤藤氏は、そのような宇都宮選対の体質が保守陣営の体質と根本的に同じと指摘し、「革新陣営は十分にクリーンでなくてはならない」と主張した。そして、疑惑を抱えたままでは支援した個人・団体・政党にもリスクが及ぶと懸念を示した。
講演の前に行われた澤藤氏と吉田氏に発言についてコメントしたい。
澤藤弁護士のブログを昨年12月から今日までじっくり読んでいるが、一貫していることは彼が間違ったことを言っていない、寧ろ当然のことを当然のように述べているに過ぎないということである。この日の発言も全く正当なも拘わらず宇都宮陣営が真っ向から対応しないところに問題があると思われる。従って、吉田氏が言うように民主的でないからといって運動をやめるわけにはいかないとか、弱点を克服しながら運動を進めるとか、民主的な人たちばかりの中で運動をしているわけではないからとか、澤藤弁護士が強硬論ばかり述べるから孤立したとかいうのは、全く的外れだと思う。
民主的、革新的な陣営の候補として都知事を狙うならば本質的に民主的な運動を行い、民主的な人格、資質をもって戦うべきであって、内部の矛盾を含んだままで自民党に対峙して勝てるわけがない。
聞き流し出来ないのは、細川候補が立たなければ宇都宮候補へ反原発票が全て流れるからそれを阻止したいが為に保守陣営が細川候補を立てたかのような発言である。何とも浅ましい憶測であろうか。宇都宮候補の人的な魅力や政策だけで反原発票が集約できると考えるお粗末さにはうんざりする。宇都宮候補に一本にしたところで100%自民候補に負けること、間違いない。
細川/小泉連合の知名度、強力なアッピール力を持って「反原発」を公約し、そこから日本を変えて行こうとする運動を全く理解していない。都知事選で「反原発」政策を強力に打ちたて、日本の将来には原発などいらないという主張を実現し、そこから新しい日本を生み出そうとする細川/小泉陣営の動きを全く理解していない。
まあ、見ていなさい。宇都宮候補は前回の票さえ取れずに惨敗するから。
細川/小泉候補の圧勝が現実になって、初めて宇都宮候補が自らのバカさ加減を知ることになるから。
結局、共産党の党勢拡大に寄与しただけに終わるに違いない。
バカは死ななきゃ治らない、、、とはよく言ったものだ。