地下水モニタリングを行わないまま、「土壌汚染対策工事完了」宣言がなされた。
東京築地にある中央卸売市場「築地市場」。東京都は、この築地市場を豊洲新市場へ移転しようと計画している。新市場の予定地は東京ガスの跡地であり、土壌汚染が深刻だ。24日、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議が行われ、塚本中央卸売市場長は、東京都がこのほど行ってきた土壌汚染対策工事が、7街区において完了したと報告し、会議で各技術会議委員の確認を得た。東京都は5街区、6街区でも工事が完了すると見込んでおり、来年度までに二回の会議を開催し、土壌汚染対策工事完了の確認を行う予定である。
原島技術会議座長が土壌汚染対策工事に太鼓判を押す
この日行われた技術会議では、塚本中央卸売市場長が、予定地の7街区の土壌汚染対策と地下水汚染対策が完了したと報告。会議で確認報告が淡々と行われ、原島座長をはじめとする各委員は、東京都の土壌汚染対策工事にお墨付きを与えた。会議終了後に行われた記者会見でも、原島座長は「微生物処理を使うなど、新しい試みを行っているが、順調に工事が進行していると聞いて大変嬉しく思う」と太鼓判を押すコメントをした。
今回の技術会議で工事完了が確認された7街区は、新市場予定地の入札公告が不調に終わったなか、唯一落札された管理施設棟が建つ区域で、卸の施設とは異なるものだ。
不調に終わった新市場の建設工事入札
移転先は埋め立て時に産業廃棄物を捨てたので、有害物質が検出されることは最初からわかっているそうです。築地の仲買さんの証言です。仲買さんに直接聴いたからそう発言したのは確かです。仲買も卸も地元で育った人間が意外なほど多く色々な事実を知っているのでそちらへのインタビューは情報収集としては大変有効です。子供の頃から見てるから何でも知っているということです。