「修正案について話し合うのはやめよう!この法案そのものがおかしい!」
「女性たちは秘密保護法に反対する」記者会見が、11月21日に衆議院第二議員会館にて行われ、福島みずほ参議院議員をはじめとする、12名の政治家や活動家らが秘密保護法に対して反対の声を上げた。
新党大地の鈴木貴子衆議院議員は、「特定秘密保護法によって、未来の日本の形、または存在までをも危ういものにする」と指摘。秘密保護法が成立することで、権力の都合によって、秘密が勝手に特定されてしまうと強く批判した。
また鈴木議員は、安倍総理や閣僚が「国際基準だから、グローバルスタンダードだから」という説明で新しい法案を通そうとすることについても触れ、「もしこれが本当に国際基準なら、数日前に行われた外国人記者クラブの会見で、『この法案は非常に改悪である』との表明が出されたのか」と問いかけた。11月14日に行われた外国人記者クラブの会見で、同クラブからも、「政府に法案の見直し、または撤回を求める」との批判の声が上がった。
日本共産党の田村智子参議院議員は、「法案そのものがブラックジョークだ」と断言し、「(秘密保護法案を)廃案にするために頑張っていきたい」と意気込みを述べた。
作家の落合恵子氏は、「特定秘密保護法案は民主主義への明らかなる侵略だ」とし、この法案はある意味でのテロリズムだとも付け加えた。「修正についていいとか悪いとか言うのはもうやめないか」と報道陣に対しても訴え、「私たちは修正をテーマにしているのではない。この法案そのものがおかしい」と、修正でなく廃案を目指すべきとの意向を示した。
記者会見の途中では、福島みずほ議員、田村智子議員、糸数慶子議員の3人がコントを披露。秘密保護法に反した者を取り締まる政府役を福島議員が担当し、ユーモア溢れる力強い演技で会場を盛り上げた。
最後に、映画監督の鎌仲ひとみ氏は「最後に一つ加えたいことがある」とマイクを取り、「情報を隠して秘密にした、政治家や官僚を裁く法律に変えるべきだ」と述べた。