特定秘密保護法を考える市民の会は21日記者会見を開き、秘密保護法案に反対する署名を募ったところ、48時間の間に、33,878筆の署名が集まったことを報告。1人1筆が原則だが、短時間にこれだけ高い関心が寄せられた背景について、市民の会の堀田千栄子さんは、「約9万件ものパブリックコメントが未だに公開されないまま国会審議が進んでいる。こうした現状に納得していない市民の想いの現れではないか」と話した。
署名の内容は、国会議員に対し、秘密保護法案に反対票を投じることを呼びかけるもの。提出者は署名のほか、メッセージを添えられるようになっているが、市民の会の満田夏花さんがその一部を紹介した。
「情報というのは主権者たる私たちのもの。秘密にすることはおかしい」
「国家安全保障という名目で戦争が始まります。戦争は少しずつ始まるんです。誰のための、何のための法案なのか、今ある法案で十分ではないですか」
「審議時間が十分ではありません。必ず、反対して下さい」
- 日時 2013年11月21日(木)
- 場所 東京都内
議員事務所を直接訪問、署名を提出
市民の会は、約34000筆の署名を十等分し、各党合計10人の議員事務所を訪問し、提出した。自民党の村上誠一郎議員事務所では秘書が、「これはもっと多くの人が反対してもおかしくない法案なのに、なかなか声が上がらない」と話し、「(村上議員は)最後まで反対を貫きます」と答えたことを明かした。
他にも、「(民主党として)対案を出せたことは良かったと思う」と話した大島敦議員事務所の秘書に対し、市民の会は、「維新やみんなのように、安易に協議に応じるようなことは避けてくれたことを、国民は見ています」と伝えたという。
8日間で、市民370人の陳情者
議員事務所を訪問し、陳情することの意義について聞くと満田さんは、「議員と市民の距離がもっと近くなるべきだと思っている。ロビイング行動は、多くの市民が心配している空気を直接伝えることができる効果的な方法だ」と語り、市民の会が呼びかけた8日間のロビイング行動では、秘密保護法案に反対するため、陳情に訪れた市民の数は約370人にのぼったと話した。