特定秘密保護法は、11月19日にも各党が修正案をまとめ提出すると見られている。いよいよ今国会での法案成立が現実味を帯びてきたなか、出版界からも反対の声が上がり始めている。出版関連労組交流会議による秋季シンポジウム、「出版・報道の現場から撃ち破れ!秘密保護法-言論統制 ・監視国家化」が15日、東京しごとセンターにて行われた。
安倍総理は、「防衛」「外交」「特定有害活動」「テロ防止」の4分野で、国家が秘密としたことを漏らしたり、情報を取得する行為を禁止し、最高10年の懲役刑を科すことを示した「特定秘密保護法案」を、臨時国会に上程した。これを受け同会議は、本法案が「国家権力により、報道させない、民衆が知ろうとすることを許さないことを至上命題としている」とし、国民側でも議論を深める必要があると強調した。
シンポジウムには、関東学院大学法学部教授の足立昌勝氏、東京新聞特別報道部の田原牧氏、フリージャーナリストの横田一氏の3人がパネリストとして出席し、それぞれが持つ同法案に対しての意見を述べ合った。