年間被曝放射線量20ミリ以下が安全と言い切れるのか――。
11月8日、原子力規制庁庁舎において、原子力規制庁定例ブリーフィングが行われた。
福島第1原発4号機の燃料棒取り出しについて、模擬実験などは行っていないが、取り出し中に落下しても、壊れることはなく、放射能が拡散することもないとの評価をしていると述べた。
(IWJ 鈴木美優)
年間被曝放射線量20ミリ以下が安全と言い切れるのか――。
11月8日、原子力規制庁庁舎において、原子力規制庁定例ブリーフィングが行われた。
福島第1原発4号機の燃料棒取り出しについて、模擬実験などは行っていないが、取り出し中に落下しても、壊れることはなく、放射能が拡散することもないとの評価をしていると述べた。
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原子力規制委員会が、福島第1原発事故で避難している住民の帰還に関し、1年間に被曝する放射線量が20ミリシーベルト以下であれば安全であるとの指針を出したことについて、「(年間被曝線量が20ミリシーベルト以下であれば)リスクがないとは言い切れない」と否定し、帰還に伴い対策を講じる必要があると述べた。
現段階では、年間被曝線量20ミリシーベルトは帰還における基準値に過ぎず、規制委員会では、基準値以下の安心・安全に対する判断基準はまだ話し合われていない。帰還する住民のための詳しい対策案などは、11日に行われる「帰還に向けた安心・安全対策に関する検討チーム」の第4回目となる会合で議題にあがる。