「思想がなく曖昧でずさんな『国家安全保障基本法』」で戦争ができる日本へ 専門家らが警鐘 ~国家安全保障基本法案反対院内集会 2013.4.19

記事公開日:2013.4.19取材地: テキスト動画
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(IWJ・原佑介)

 「思想がなく、曖昧でずさんな、ひどい法案だ」。2013年4月19日(金)12時から、東京都千代田区の衆議院第一議員会館で開かれた、国家安全保障基本法案反対院内集会で、憲法学者の清水雅彦日体大准教授は、自民党が制定に向けて取り組んでいる国家安全保障基本法案について、このように批判した。また、福島みずほ社民党党首は「この法案は、憲法改正に向けた、地ならしではないか」と指摘した。

■ハイライト

 国家安全保障基本法案とは、昨年7月に自民党が発表した法案で、「我が国、あるいは、我が国と密接な関係にある他国に対する外部からの武力攻撃が発生した事態」などにおいて、「集団的自衛権の行使」を認めるものである。法案は12条で構成され、自衛権の行使に関する規定のほか、「地方自治体の責務」「国民の責務」「武器の輸出入」などの取り決めが明記されている。

 集会に参加した福島みずほ氏は、国家安全保障基本法案について、「違憲の法律である」と指摘。国家安全保障基本法で集団的自衛権の行使を可能とすることは、自民党にとって「憲法改正に向けた、地ならしのひとつではないか」との認識を示した。

 基調講演を行った憲法学者の清水雅彦氏は、冒頭、この法案を「思想がなく、曖昧で、ずさんで、ひどい」と酷評し、法案全体の考察を述べた。

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