【特別寄稿】横浜市長選の新たな争点は「影の市長」菅首相の支配からの脱却! 市長選は菅首相への審判!「ハマのドン」藤木幸夫会長は「山中(竹春候補)が当選して菅は終わり」と断言! 2021.8.21

記事公開日:2021.8.21 テキスト
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(取材、文・フリージャーナリスト横田一)

 菅政権(首相)の命運を左右するとして注目を集めている「横浜市長選(8月22日投開票)」が後半戦に突入、菅義偉首相が全面支援をする小此木八郎・前国家公安委員長と、立憲民主党推薦の山中竹春・元横浜市立大学教授(共産・社民支援)との一騎打ち状態になりつつある。


▲山中竹春候補(横田一氏提供)

 それまで三位に食い込んでいた林文子市長がやや後退し、知名度が高く公約も高評価の田中康夫・元長野県知事に「出口調査で抜かれた」という情報も流れ始めたのだ。

 世論調査で林氏支持が相対的に減った分、小此木氏支持が増えていればトップに躍り出ても不思議ではないが、実際には山中氏がややリードという情報も流れている。8月18日公開の前記事で指摘した通り、菅首相の全面支援がプラスに働くどころかマイナス要因になっている可能性すらあるのだ。

記事目次

「カジノ反対の象徴的人物」横浜港ハーバーリゾート協会・藤木幸夫会長の全面支援で、終盤情勢は猛追する山中氏が小此木氏を逆転か!?

 「カジノ反対の象徴的人物」(江田憲司代表代行)であるハマのドンこと藤木幸夫会長が、告示日の8月8日、小此木氏勝利の予測(8月3日の記者会見)を覆し、山中氏を本命視した上で支持を呼びかける応援演説をした。これも終盤情勢に影響を与えているのは間違いないだろう。

 なお小此木氏勝利を予測した理由を藤木会長に聞くと、40年来の常套手段で相手陣営を油断させるためと教えてくれた(前記事参照)。

 たしかに自公推薦に近い盤石の態勢を築いて有利に見えた小此木氏陣営だが、告示前のリードで油断をしてしまい、猛追する山中氏の逆転を許したようにみえなくもない。藤木会長の「褒め殺し作戦」が成功した可能性はあるのだ。

▲山中候補(中央)への支援を訴える藤木幸夫会長(右)(横田一氏提供)

 しかも藤木会長は「山中氏一筋」を印象づける決起集会を8月17日に開き、参加した港湾関係者150名に「この男をよろしく」と訴え、電話作戦による支持拡大も呼びかけた。

 主催は、自らが会長を務める「横浜港ハーバーリゾート協会」。林市長のカジノ誘致表明に対抗すべく、カジノ抜きの山下埠頭開発計画を発表してきた一般社団法人だ。

「横浜市には地方自治がない」! 藤木会長が訴える「影の市長」菅首相の支配からの脱却!

 17日の決起集会で藤木会長は、小此木氏出馬で関係改善したかのように見えた菅首相への批判を再開させた。3日の会見では非世襲議員の菅首相を「異色」「草履持ちが総理大臣になった」とプラスのイメージで語ったが、この日は「横浜市には地方自治がない」と指摘。「背後関係」に影響を受けている林市長がカジノ誘致を表明したことを問題視したのだ。

 菅首相が「影の市長」として林市長を操っているように聞こえたので、集会終了後に藤木会長を直撃、詳しく聞いてみた。記者団との質疑応答は以下の通りだ。

(…会員ページにつづく)

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