麻生太郎副総理兼財務相、自民議員の政治資金パーティー講演で「中国が台湾に侵攻したら日米で台湾を防衛しなければならない」と戦争煽動発言! さらに新型コロナの国内死者は少ないとして「先進国の中で最もうまくいっている」とフェイク発言! 五輪は「巨大な祭典、気分も変わる」とも! 2021.7.7

記事公開日:2021.7.12 テキスト
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(IWJ編集部、文責・岩上安身)

 麻生太郎副総理兼財務相は、2021年7月5日に東京都内で行った講演で、2つも大問題発言をした。

 ひとつは、「日米で台湾を防衛しなければならない」である。これは台湾有事には日本は米国とともに中国と戦争をするべきだとの政治的・軍事的な意思表示であり、戦争煽動発言でもある。現実になれば、原発が林立する日本列島全土に、中国のミサイルが降り注ぐ事態を意味する。

 加えて麻生大臣は、日本のコロナによる10万人当たりの死者数をあげて、政府の対策は「先進国で最もうまくいっている」と発言したが、これはまったくのフェイク発言である。日本と同じOECD加盟国の韓国や、オーストラリア、ニュージーランドのほうが、10万人あたりの死者数は、はるかに少ない。さらに麻生大臣は、東京五輪は「巨大な祭典なので気分も変わる」と、コロナ禍の現実は変わらなくても、気分さえ変わればそれでよいと取れるトンデモ発言も行った。東京五輪を決行すれば、どう抑えようとしても人流が増え、コロナの感染拡大は必至であるにも関わらず、である。

 しかし、首都圏の感染拡大は急速に進み、東京都では4回目の緊急事態宣言が7月12日から発出。そこに変異株があふれる世界から、約5.3万人もの選手や関係者が来日する。しかし水際対策や「バブル方式」は穴だらけなのである。

▲麻生太郎副総理兼財務相(画像:首相官邸HP)

 

麻生「副総理」の公的発言「日米で台湾を防衛しなければならない」は、台湾有事では日本が中国と戦争するとの政治的・軍事的意思表示であり戦争煽動! 現実になれば、原発が立ち並ぶ日本列島全土に、中国のミサイルが降り注ぐ事態は避けられない!

 麻生太郎副総理兼財務相は2021年7月5日、東京都内で行われた沖縄選出の自民党議員の政治資金パーティーで講演した。このコロナ感染拡大の時期に、国民に我慢を強いているにもかかわらず、自民党関係者らは何のおとがめもなく、パーティー会場に密集し。しかしそれ以上に政治資金パーティーを開いているという事実も、そんな場に参加して講演を行うのも不謹慎きわまりない。しかしそれ以上に問題なのはこの講演での麻生大臣の発言だ。麻生大臣はこの1回の講演で、2つも大問題となる発言をした。

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